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第12話

last update Date de publication: 2025-12-29 18:00:00

──目が覚めた。

私は、ベッドの上で激しく息を切らしていた。

心臓が、警鐘のようにドクドクと鳴り響いている。

夢……だった。トランクを開けた、悪夢のような夢。

中には、何が入っていたんだろう。見た、はずなのに。

目が覚めた瞬間、あの光景は霧のように消えてしまった。思い出せない。

ただ──恐怖だけが、胸に残っている。

私は、クローゼットをじっと見つめた。

あの中に、トランクがある。

本当に開けてしまいそうで、何よりもそれが怖かった。

時計を見ると、午前5時半。いつもの時間だ。

私は、深呼吸を繰り返して、重い体をベッドから起き上がらせた。

考えてはいけない。

今日も家政婦として、氷室様のために朝食を作ろう。

それが、私の仕事なのだから。

キッチンに向かい、私は気持ちを切り替えて朝食の準備を始める。

今度は、洋食に挑戦。

オムレツ、サ

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