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36.名を呼び合う

Penulis: 中岡 始
last update Terakhir Diperbarui: 2026-01-23 16:10:38

南條の呼吸は、もはや自分のものとは思えないほど浅く、熱かった。

ベッドのシーツはふたりの体温で湿り、空気さえも甘く重たい。

伊吹の肩に手を添えて体を跨がると、視線が絡み、息が止まりそうになる。

伊吹はやわらかく南條の腰を支え、膝を立てて待っていた。

「……司さん、来て」

低く絞られた声に、南條はふるえる指で自らの腿を押し開いた。

自分で受け入れることの恥ずかしさに、顔が火照る。

だがその羞恥すら、今夜は新鮮な昂ぶりになっていた。

「蓮……」

名前を呼ぶと、伊吹は優しい眼差しのまま南條の腰に手を添えた。

南條はゆっくりと、伊吹の熱を受け入れていく。

最初は戸惑いの混じる痛みと、じりじりとした熱。

それが次第に溶け、奥に押し広げられる感覚が快感へと変わっていく。

「……大丈夫、ですか」

伊吹が心配そうに問う。

南條はこくりと頷き、浅く息を吐く。

自分の動きでふたりの身体がひとつに重なっていく、その現実が全身を震わせた。

やがて、南條は膝をついて上体を起こし、ゆっくりと腰を上下させる。

伊吹の両手がしっかりと自分の腿を支えているのが分かる。

その手の温かさが、心細さを消し去った。

「……司さん、すごく……綺麗です」

伊吹の息が、荒く、熱く、途切れがちになる。

南條はそれに応えるように、僅かにペースを速める。

肌と肌が打ち合い、微かな水音と、喘ぎが混ざり合う。

「蓮……」

南條は何度も名前を呼んだ。

呼ぶたび、伊吹の奥のほうまで自分が受け入れていると実感する。

伊吹は南條の背に手を回し、ゆっくりと上半身を引き寄せる。

「司さん、こっち……」

ふたりはぴたりと胸を合わせ、伊吹が体勢を変える。

ベッドの上で、南條は背中をシーツに預け、今度は伊吹がゆっくりと自分の中へ沈み込む。

伊吹は南條の脚を自分の腰に絡め、何度も深く突きあげる。

南條はその律動に息を詰め、快感の波が全身を突き抜けていくのを感じた。

「……蓮、もっと」

掠れた声で名を呼ぶと、伊吹は目を細めて頷き、さらに深く、さらに強く自分を貫いてくる。

ふたりの名前が交互にベッドルームの静寂を切り裂く。

夜明け前、薄いカーテン越しの光がわずかに肌を照らし始めていた。

伊吹が南條の髪を撫でながら、低く囁く。

「司さん、大好きです」

その言葉に、南條の瞳が潤んだ。

快感と、幸福と、愛しさが一気に溢れて、涙がこぼれる。

伊吹はそれ
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