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第186話

Penulis: 雨の若君
素羽はその様子を見た瞬間、胸が締め付けられるように苦しくなった。

松信に、人のことをとやかく言う資格があるのだろうか。

息子として母を敬うこともせず、挙げ句の果てには「縁起が悪い」などと言い出すなんて。

素羽は堪えきれず口を挟んだ。

「お父さん、私たちは今、年越しのご馳走を食べているのよ」

松信は鼻で笑った。

「病院で年越しのご馳走だと?そんなものがうまいわけないだろう。行くぞ、司野くん。外で食べよう。ちょうど仕事のことで話したいこともあるしな」

素羽は顔が熱く、羞恥で耳まで赤くなるのを感じた。

どうして松信は、ここまで厚かましくなれるのだろう。

芳枝が静かに口を開いた。

「松信、今日は正月じゃないか。何かあったって、年が明けてからでもいいだろう?」

だが松信は苛立ちを隠そうともせず言い放った。

「お袋に何がわかるんだよ。仕事の話に口出しするな。年明けまで待ってたら遅いんだよ。家事もしたことないくせに物の値段がわかるか?衣食住、どれひとつタダじゃねぇんだ。お袋は年中病院で楽してりゃいいが、この金がどれだけ苦労して稼いだ金か、わかっちゃいないくせに。簡単に言ってく
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