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第8話

Penulis: 桃瀬乱破
一か月後、学校側の処分が下った。

達朗は既に辞職しており、批判を受けただけで、実質的な処分はなかった。

一方、美月の学位は剥奪された。

達朗を失った美月は、まともな職に就けなかった。

ネット上には彼女への非難が渦巻き、達朗は影を潜めるように彼女を避け続けた。

心が完全に壊れた彼女は、弁護士事務所ビルの屋上でライブ配信を始めた。達朗に届けるために。

「先生、ウェディングドレス姿の私……綺麗?好き?

私が飛び降りたら、一生忘れられないでしょう?」

コメント欄には「やるならさっさと飛べ」「芝居はやめろ」といった冷たい言葉が次々と流れていた。

まもなく、配信は強制切断された。

ちょうどその時、私は達朗との離婚手続きを終え、市役所を出たところだった。

現場に駆けつけた先では、美月は既に救急車で運び去られた後だ。

あの高さからでは、助かる見込みはまずない。

私は頭が真っ白のままホテルに戻った。その間、まったく現実感がなかった。

敏夫がそっと私の肩に手を置き、「お前のせいじゃない」と呟いた。

彼女の末路が自業自得だと分かっていても、胸の奥に鈍い痛みが残った。

三日後、
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  • 深夜番組と共に消え去る愛   第8話

    一か月後、学校側の処分が下った。達朗は既に辞職しており、批判を受けただけで、実質的な処分はなかった。一方、美月の学位は剥奪された。達朗を失った美月は、まともな職に就けなかった。ネット上には彼女への非難が渦巻き、達朗は影を潜めるように彼女を避け続けた。心が完全に壊れた彼女は、弁護士事務所ビルの屋上でライブ配信を始めた。達朗に届けるために。「先生、ウェディングドレス姿の私……綺麗?好き?私が飛び降りたら、一生忘れられないでしょう?」コメント欄には「やるならさっさと飛べ」「芝居はやめろ」といった冷たい言葉が次々と流れていた。まもなく、配信は強制切断された。ちょうどその時、私は達朗との離婚手続きを終え、市役所を出たところだった。現場に駆けつけた先では、美月は既に救急車で運び去られた後だ。あの高さからでは、助かる見込みはまずない。私は頭が真っ白のままホテルに戻った。その間、まったく現実感がなかった。敏夫がそっと私の肩に手を置き、「お前のせいじゃない」と呟いた。彼女の末路が自業自得だと分かっていても、胸の奥に鈍い痛みが残った。三日後、私は敏夫と共に東南アジアへ旅立った。彼は半月もの間、まるで過去を塗り替えるように私をさまざまな場所に連れて行ってくれた。肌はすっかり日に焼け、心も少しずつ軽くなっていった。あの出来事も、移ろう時間と潮騒に揉まれ、次第に風化していく。今となっては、遥か遠い昔の、小さな埃のようにさえ思える。十分に休んでしまうと、今度は何もすることがなくて退屈を感じた。そんな私に敏夫が国語教師の仕事を見つけてくれた。ほんのつなぎのつもりだったのに、ふと気づけば二年もの月日が流れていた。子どもたちの世界は実に単純で、いちばんの悩みといえば、覚えにくい古文の暗記ぐらいのものだ。生徒を叱ることはあっても、心のどこかで彼らが憎めない。ただ、彼らの顔を見ていると、時に、かつて私の腹の中でひと月あまりを生きたあの子のことを思い出す。もし生まれていたら、どんな顔をしていただろう。そんなことに思いを馳せていた頃、達朗が突然、目の前に現れた。一瞬、誰だかわからなかった。彼が口を開いて私の名を呼んだ瞬間、私ははっとして立ち尽くした。「夢子……」彼は口を動かしたものの、何を言え

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