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第10話

Penulis: 小四郎
「智美さん、あなた本当に冷酷ね。七年も連れ添った情があるっていうのに、遺体の引き取りにさえ来ないなんて」

雅子の非難じみた言葉を聞きながら、私はただ可笑しさが込み上げてくるのを感じていた。

「雅子、忘れたのかしら?誰が彼のワイシャツを身に纏い、私のベッドの上で勝ち誇ったように振る舞ったのか。

そして誰が故意にデータを改ざんし、私を刑務所へ送り込もうとしたのかを」

私は一歩、また一歩と彼女へ歩み寄った。この場所を舞う埃には反吐が出るが、私の放つ威圧感に、雅子は数歩後退りして顔を引きつらせた。

「それほど彼に深い情があるのなら、彼が破産して路頭に迷った時、なぜ最後の生活費まで持ち逃げしたの?」

雅子の顔は瞬時に土気色へと変わった。彼女は口をパクパクとさせたが、反論の言葉一つ出てこない。

この手の人間は、常に他人にだけ仏のような慈悲を求めるが、自分自身の卑劣さには決して目を向けない。

「お金がなくなったの……あの男、私を殴って追い出したのよ……!」

彼女は突然地面にへたり込み、声を上げて泣きじゃくった。そうやって同情を誘おうとする浅ましさ。

私は彼女を見つめたが、心にはさざ波一つ立たなかった。

かつて、彼女は私の人生における最大の汚点だと思っていた。

だが今となっては、彼女は私の感情を動かす資格さえ持ち合わせていない。

あの荒唐無稽な芝居の中に紛れ込んだ、一粒の微塵に過ぎないのだ。

私はバッグからティッシュを取り出し、風に運ばれて手の甲に落ちた埃を丁寧に拭い取った。

それから財布を取り出し、数枚の一万円札を抜き取ると、彼女の足元の泥濘の中へ無造作に投げ捨てた。

「これは私からの施しよ。

二度と私の前に現れないで。あなたのその臭い、鼻につくわ」

私が背を向けて立ち去ると、背後から狂ったように札を拾い集める音が聞こえてきた。

その音は、人気のない取り壊し予定の街区に虚しく響き渡り、この上なく凄惨で、皮肉な余韻を残した。

オフィスに戻ると、アシスタントが届いたばかりの招待状を差し出した。

デザイン界で最も権威ある国際金賞の授賞式だ。

私の右手は、かつてのように高強度のドローイングをこなすことはできない。だが、私には世界トップクラスのチームがある。

私の脳内にある構想の欠片は、彼らの手によって世界を驚かせる傑作へと昇華されるのだ。

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