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第142話

作者: 一匹の金魚
礼央は真衣の隣に座っていた。

礼央は淡々と、真衣が記録しているものに目をやり、それは発表会で話された内容をそのまま書き留めたものだった。

「理解できるのか?」礼央が真衣に声をかけた。

真衣は眉をひそめ、少し体をそらして、礼央に見せないようにした。

萌寧はちらりとその様子を見て、笑いながら言った。「真衣さんが今日きたのは、明らかに常陸社長のメモ係で来てるのよ」

学部生が、こんなことを理解できるわけないじゃない?

だから、すべてのデータや資料は丸写しで、そこには一切、自分の考えなんて入っていないのだ。

礼央は真衣が避けるのを見て、淡々と唇を歪めて笑ったが、何も言わなかった。

壇上にて。

憲人もたまたま、礼央が真衣に話しかけ、真衣がそっぽを向いて無視する場面を目にした。

憲人の瞳の色がどんどん深くなっていった。

寺原さんはここまで露骨に嫌っているのか——

材料の展示が終了した後。

真衣は礼央たちがいつ会場を後にしたのか知らなかった。

発表会の会場は人でごった返しており、一段と蒸し暑かった。

真衣は外の廊下で一息ついていた。

廊下に出ると。

真衣は、自分からそ
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