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第148話

Auteur: 清水雪代
だが、智美のピアノの腕前と、オーケストラで働いた経歴が、逆に芸術センターの看板となった。

六月に入ると、芸術センターの生徒数も安定してきた。

智美は容姿も気品も優れており、その卓越したピアノの技能も相まって、生徒たちから絶大な人気を博した。

生徒たちはいつも彼女の周りに集まり、賑やかに質問を投げかける。

保護者たちも、智美を絶賛していた。

最近、ある生徒の兄で、矢代光生(やしろ こうき)という男性が、大々的に智美にアプローチをかけている。

十日以上連続で、智美のデスクには美しい花束が置かれていた。

光生は、よく高級車でセンターの入口までやって来て、智美が仕事を終えるのを待ち、食事に誘った。

しかし智美は、ずっと冷淡な態度で断り続けていた。

それでも、光生は諦めなかった。

この日、光生がまた差し入れを持ってきた。

智美はオフィスに籠城し、顔を出そうとしない。

その時、オフィスのドアがゆっくりと開き、祥衣が入ってきた。

彼女は、悪戯っぽい笑みを浮かべ、からかうように言った。「智美ちゃん、あの光生って、本当にいい男じゃない。アプローチも一途だし。本当に、全然心が動か
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Commentaires (1)
goodnovel comment avatar
メイメイ
余計なお世話ですよ先輩…二の舞にならなきゃいいけど…
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