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第763話

Author: 清水雪代
それまで悠人は毎日欠かさず智美を迎えに来ていたのに、ここ数日、ぱったりと姿を見せなくなった。

それに気づいた心陽は、内心で小躍りした。

陽葵の存在が確実に効いているようだ。

あとは智美と悠人が喧嘩をして離婚話に発展し、会社どころではなくなった隙を突いて、颯と契約書を交わせばすべて思い通りになる。

ところが陽葵のほうは、心陽からその状況を聞かされてすっかり図に乗っていた。

心陽に頼まれていたのは、写真をいくつかSNSに投稿して智美を刺激する程度の、ほんの軽い仕事だった。

しかし、陽葵はそれでは物足りなくなっていたのだ。

業界でふんぞり返っている御曹司連中と比べても、悠人は格が違う。あの極上の男を自分のものにできれば、もう芸能界の誰かに頭を下げる必要など一生なくなる。

ちょうど都合のいいことに、岡田家傘下のスポーツブランドが新商品発表会を開催し、悠人も登壇することになっていた。

陽葵は、その絶好の機会を利用することにした。

当日の発表会にはメディアや記者、そして多くのファンが詰めかけていた。

悠人がステージに登壇しようとしたその瞬間を見計らい、陽葵はわざとらしくよろめ
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