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第49話

Author: 清水雪代
誘拐犯は一言つけ加えた。「今すぐ、この口座に振り込め」

千尋はすぐに金を送金した。

その直後、誘拐犯はそのお金を智美の口座に転送した。

智美は無言のまま、金を受け取った。

千尋が自分を陥れようとしたことを思えば、これくらいの代償は当然だ。

振り込みを終えた千尋は電話を切た。

怯えた様子で誘拐犯が言った。「もう全部済ませましたよね?どうか……俺たちを見逃してください……」

さっき、智美が簡単に6千万をふっかけて成功させたのを見て、彼らはこの女性が只者ではないと痛感していた。

智美は冷ややかに問いかけた。「でも、あなたたち……刑務所から出てきたら、私に復讐するんでしょう?」

その言葉に、隣の悠人が眉を上げた。「そうか……じゃあ、少しでも長く中にいられるよう、俺が頑張るとしよう」

悠人の目線に圧倒されて、誘拐犯たちはすぐに頭を下げて懇願した。「そんな、そんなつもりありません!あなた様にに逆らうなんて、恐れ多いです……もう二度と、こんな天罰が下るようなことはしません!」

智美は録音データを確保し、悠人と共に倉庫を出た。

警察は間もなく到着し、犯人たちを連行していった。

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