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第411話

Penulis: 清水雪代
礼央は咄嗟に智美を助けようと前へ出たが、智美はその隙を与えなかった。

日頃から体を鍛えている彼女にとって、この程度の平手打ちをかわすのは造作もないことだ。

軽やかに身を引くと、紗凪の手は空を切った。

さらに追撃しようとした紗凪の手首を、礼央がガシッと掴む。

紗凪は怒りに満ちた目で礼央を睨みつけた。「お兄さん、なんなの!?どうしてこの女を庇うわけ?こいつ、私のものを奪おうとしてるのよ。思い知らせて何が悪いの?」

礼央が不機嫌そうに言い返す。「奪うも何も、このフロアは元々彼女に貸す予定だったんだ!お前こそ今日は何しに来たんだ、邪魔しに来たのか?」

せっかくこの件をきっかけに智美に近づけるチャンスだったのに、従妹の紗凪に台無しにされてはたまらない。

礼央まで智美の肩を持つのを見て、紗凪はさらに不貞腐れた。「全員揃って私をいじめるのね……伯父さんに全部言うから!」

そう捨て台詞を吐くと、彼女は憤然と足を踏み鳴らして走り去っていった。

その場に残された大石マネージャーは、背中を冷や汗でびっしょりと濡らしていた。

どういうことだ。さっき明敏がこの智美という女性を助けたのはともか
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