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第507話

Auteur: 清水雪代
智美がVIPルームに戻ると、菊江は彼女の顔を見て嬉しそうに言った。「あら、戻ってきたのね。体調は大丈夫?」

「ええ、大丈夫です」智美は首を横に振った。

「ならいいわ。さっき素敵な物件を見つけたわ。二棟買って、あなたの名義にするつもりよ」

営業マネージャーは聞いて、さらに恭しい態度で菊江を見つめた。

智美はためらいながら尋ねた。「菊江さん、やはり悠人に確認してからの方が……それに、私がこんなに高価なものをいただくのは……」

まだ結婚もしていないのに、これほどの贈り物は不適切ではないか。

それに、結婚したとしても、こんな高価な資産をもらう勇気はない。

菊江は手を振った。「気負うことはないわ。私にとっては大したことじゃないのよ。もう年だから、若い人たちにいろいろ買ってあげるのが楽しみなのよ」

智美がなおも続けようとした時、瑞希たちが案内されてきた。

瑞希は智美の姿を認めると、嘲笑うような声を上げた。「へぇ?あなたも不動産を買いに来たの?彼氏が買ってくれないから、自分で探しに来たのかしら。まあ、大したものは買えないでしょうけど」

智美は黙ってそれを受け流した。

瑞希は営業
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