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第575話

Penulis: 清水雪代
智美はきっぱりと断った。「結構です。黒木さんがいると、かえって気まずいから」

二度も拒絶され、さすがの清都もしつこく食い下がることはしなかった。「分かったよ。じゃあ、今日君たちがこの店で使った分は、僕が払っておくから」

智美は皮肉っぽく口角を上げた。「無駄遣いなさらないでください。支払いは済んでいるから」

ことごとく断られ、清都は苦笑いするしかない。「分かった、そこまで僕を拒絶するなら、僕も退散するしかないね。じゃあ、また今度」

そう言って彼女にウインクを残し、優雅に立ち去っていった。

智美はこの食えない古狸のこと、本当に厄介な存在だと思い、悠人のことが心配になった。

その時、採寸を終えた梨沙子が出てきた。先ほど選んだものに着替えており、智美と目が合うと少し恥ずかしそうに頬を染めた。

智美の目に、感嘆の色が浮かぶ。

梨沙子は小柄で愛らしい顔立ちをしている。普段は黒木家の姑が好むような地味で年寄りくさい服を着せられ、その美貌を封じ込められていたのだ。

今、体に合った和服に身を包むと、まるで古の深窓の令嬢のような、可憐な雰囲気を醸し出している。

智美は彼女の手を取り、心
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