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第749話

ผู้เขียน: 清水雪代
彼はすでに席に着いていた。

いつもそうだ。デートに遅れたことが、ただの一度もない。

ふと、梨沙子はあの元夫の顔が脳裏をよぎった。あの男は時間にまったくルーズで、約束をすっぽかすなんてことは日常茶飯事だった。時間を守るどころか、平気で一時間も待たせる。

そのうえ遅刻しても謝りもせず、「忙しかった」と見え透いた言い訳を並べるだけだった。

あれほど何ひとつまともに成し遂げていない人間の、一体何がそんなに忙しいというのか。上場企業のトップとして多忙を極める崇樹より忙しいなどと、あり得るはずがない。

要するに、自分に対してその程度の気持ちしかなかったというだけのことだ。

その点、崇樹はまるで違う。

彼はいつでも、梨沙子のことを最優先にしてくれているようだった。

もし、前の結婚があれほど深く凄惨な傷を残していなかったら、崇樹の魅力に抗うことなど到底できなかっただろうと、梨沙子は密かに思う。

でも人生とは、いつもそういうものだ。後悔や取り返しのつかない悔いばかりがつきまとう。

崇樹と出会ったタイミングが、ほんの少しだけ遅すぎたのだ。

感傷的な物思いから引き戻され、梨沙子は席へと
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