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第158話

Author: 花朔
文翔の瞳が一瞬揺れ、すぐに立ち上がった。

家庭医にも連絡を入れ、理久のもとへ急ぐ。

彩の家に着くと、理久は床に倒れていた。

幼い顔は真っ赤に染まっている。

「理久!」

文翔は駆け寄り、子どもを抱き上げた。

額に手を当てると、焼けるような熱さだった。

──理久は高熱を出していた。

「パパ......」

理久はかすかに目を開いた。

喉の奥に火を詰められたようで、全身が苦しくて仕方ない。

これまで体調を崩したときは、いつも母親がそばで看病してくれた。

夜通し体温を測り、ずっと寄り添ってくれた。

だからだろう、ふと母を恋しく思った。

「......お母さんは?お母さんに......会いたい......」

文翔は答えず、医師に子どもを預け、体温と状態を急いで確認させる。

「最近不健康な食事ばかり摂っていたせいで炎症が悪化し、熱が出ているようです」

医師はそう説明し、解熱の注射と点滴を施した。

「不健康な食事......?」

文翔が眉を寄せ、目をやると、テーブルには大量のテイクアウトの容器が積み上げられていた。

数日分の残りで、もう腐りかけの匂いすら漂ってい
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