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第186話

Auteur: 花朔
こうも急に態度が変わるとは思わず、中島は少し驚いた。

「では、奥さまへの捜査は......」

「もう必要ない」

文翔は招待状を手に取り、その隅に印刷された紗夜の名前を指腹でなぞる。

まるで、彼女の美しい顔を触れているかのように。

瞳の色がさらに深く沈む。

「そう長くは逃げられない」

......

一ヶ月後。

晩夏の雨は相変わらず激しい。

けれど、外の雨脚とは対照的に、会場内の熱気は冷める気配がなかった。

誰もが息を呑み、最終優勝者の発表を待つ。

「今年の国際フラワーデザイン大会、金賞を手にするのは――

深水、紗夜さんです!」

大きな拍手が湧き起こる中、紗夜は花をあしらったワンショルダーのドレス姿で、ゆっくりと壇上へ進む。

観客に向かって落ち着いた笑みを浮かべ、口を開いた。

「深水紗夜です。

再びこの舞台に立ち、この賞をいただけたことを光栄に思います......」

......

壇上の紗夜がスピーチをする間、会場の同業者たちは口々に感嘆の声を漏らした。

「あの人が噂の、国際大会で金賞を取った人?すごく若く見える!」

「若く見えるけど、これで二度目
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