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5.赤い着物の女①

Auteur: 鷹槻れん
last update Date de publication: 2026-05-07 05:07:05

 相沢圭吾が娘――美紀――を伴って『つくしんぼクラブ』を訪れたのは、翌日木曜日のことだった。

 圭吾に連れられた美紀を見て、思わず息を呑む帝太郎。

(……似てる)

 美紀には昔帝太郎が失ってしまったある人物にどことなく重なる部分があって……一瞬その子がそこに居るかのような錯覚を覚えてしまった。

(でも……そんなはずない……)

 彼女を失ったのはもう二十年以上前の話。だから眼前の少女とは年齢が噛み合わない。

 そう思い直してよく見れば、やっぱり別人だ。

 たまたま美紀と、自分の知る少女とが身にまとうオーラが似ていたからちょっと戸惑ってしまっただけ。この子とあの子は同一人物じゃない。

 気を取り直して微笑むと、帝太郎は他の子供たちを菜奈子と玉郎に任せ、相沢親子を奥にある小部屋――応接室――に通した。

「昨日はどうもすみませんでした!」

 娘の頭を半ば強引に押さえるようにして自分も深々と頭を下げると、圭吾は開口一番そう謝罪した。

「あ、いえ、お気になさらず……ッ」

 そういう場面に慣れていない帝太郎は、しどろもどろの口調で二人におもてを上げてくれるよう促す。

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  • 玉封師   玉響の歌―1.蟷螂の卵―④

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     玉封じの鬼になるべくして、眼前の祭壇に祭られている間に「教育」されてしまったらしい、膨大な知識。 こんな思いをする位ならそれら全てを今すぐにでも捨ててしまえたら――。何度もそんなことを思っては悩んだ。 しかし、得てしまった以上、知識なんてものはそう簡単に捨てられるものではないのだ。 ならば、帝太郎を護るために最大限活かそう。 いつの頃からか、玉郎はそう考えるようになっていた。「俺もお前と巡り会うまではこの祭壇の上に安置されていた」「玉郎も……?」「ああ。……あのな、帝太郎。堂内に安置されてる玉全てが俺みたいに|主人《

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