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第226話・もやもやする

Auteur: 新矢識仁
last update Date de publication: 2026-03-19 05:20:22

 ビガスのように周りを深い堀に囲まれ、跳ね橋で四人の兵士が槍を組んで守っている。

 プセマさんが手を振ると、少しばかり兵士の緊張が解けた。

 でも油断していないのは、俺たちと言う存在があるからだろう。行商人の外套を着ているとはいえ、始めて見る顔だからなあ。

 跳ね橋の一歩手前で、プセマさんは荷馬を止めた。

「いつもの売り物と仕入れに」

「よし」

 プセマさんは一つ頭を下げて、先に街に入っていく。

「で、お前たちは」

「行商人です」

 俺の言葉に、兵士は小さな箱のようなものを出した。小さな音がして、緑の外套が一瞬光る。これが行商人の外套が本物かを見る魔法道具なんだろう。

「品物は」

「これです」

 ブランが両脇にぶら下げた樽にはワイン。グライフが背負っているのは干し肉。

「まだある」

 サーラがすっと手を翳した。

 空間が歪んだようになって、その中にたくさんのパンが収められているのが見えた。

「道具箱の魔法を持っているのか」

 俺も初めて知ったけど、……神系魔法ではそんな難しくないと言う道具箱を、神みたいな守護獣に使えないはずがない。

「しかも……これは……」

「ひとついかがか」

 サ
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