Se connecterガタン、と今日何度目かもわからない大きな衝撃が、朦朧としているエルゼの身体と脳を揺らした。
屋敷の重厚な扉をくぐり、ようやく石畳の振動から解放され、エルゼの意識は泥のように濁り、沈みそうになる。 けれど意識を失うわけにはいかない。 廊下には使用人たちが行き交っている。 意識があるからすれ違う時に跳ね上がる身体を抑えることができているのに、もし、意識がなかったら自分のはしたない様が見られてしまうかもしれない。 ようやく車椅子がエルゼの部屋で止まり、同時にゆっくりと杭の動きが停止する。 だが、酷使され、すべて吐き出したはずの身体は、熱い疼きを未だに訴えてきていた。 「お帰り、二人とも。随分と時間がかかったね? 僕の方が早く仕事を終えるなんて」 聞き慣れた穏やかで優しい声。 エルゼが必死で重い瞼を上げると、そこには完璧な微笑みを浮かべたアルベールが立っていた。 「顔色が一段と明るくなっているね。……エレノア、エルゼの”浄化”はうまくいったかい?」 「ええ、エルゼは自分から口付けを強請るほどでしたのよ。それほどまでに昂ぶって、ほら、こんなにぐっしょりと……」 エレノアはわざとらしく車椅子の湿ったシートを指さす。 エルゼはお兄様にそんなところを見られ、羞恥で死んでしまいたかった。 だが、謝る声すら出ず、ただ熱い吐息を漏らすことしかできない。 「そうか。エルゼから強請るとは珍しい。それほどまでに今日は”毒”が回っていたんだね。可哀想に」 アルベールが痛ましそうにその頬を撫でると、エルゼがその指先にピクリと反応する。 アルベールは手際良くエルゼの拘束を外し、軽々と車椅子から抱き上げる。 「んんっ……!!」 杭が抜ける瞬間、それはまたピストンとは違った快感をもたらした。 すべてから解放されたのも束の間、エルゼの火照った身体が、最愛のアルベールの体温でさらに新たな火がついてしまう。 「それでは、わたくしはこれで失礼しますわ。エルゼ、またね」 エレノアは小さく手を振り、帰っていった。 「さあ、エルゼ。エレノアの浄化は激しいから疲れたろう。少し魔力を整えてから眠ろうか」 「は、い……。おにいさま……」 アルベールはエルゼをそっとベッドへ降ろすと、エルゼの乱れた銀糸を、魔力を込めた指先で整えていく。 「んっ……」 その指が、髪を透かして僅かに白いうなじに触れただけで、エルゼの身体は再び跳ね、また昂ぶっていく。 「あっ……おにい、さま……っ」 「やっぱりエレノアの浄化で、魔力のバランスが少し乱れているね。整えてあげるから静かにしているんだよ」 アルベールは魔力を込めた手のひらをエルゼの身体のラインに沿って滑らせていく。 直接肌に触れてすらいないのに、アルベールの魔力に反応し、激しい熱を帯び破裂しそうになる。 「あぁぁ……っ! おにいさま……っ! んんっ……!」 「静かに、エルゼ。そんなに大きな声を上げたら外の人間に聞かれてしまうよ。”淫乱な女”として幽閉されてしまうかもしれない。そうしたら僕らと離れ離れになってしまうかも……」 「い、や……です。がまん、します……っ」 「いい子だ、エルゼ。僕もエルゼと離れるのは嫌だからね」 アルベールは肩を優しく抱き寄せ、額に口付けを落とす。 だが、その唇から、身体を直接灼くような濃厚な魔力を、エルゼの脳内へと直接吹き込んだ。 「……っ!!! 〜〜〜っ!!!」 エルゼは声にならない悲鳴を上げ、ガクガクと腰を揺らす。 何度も、何度も、激しい絶頂を強制される。 「……はしたないよ、エルゼ。そんなに必死に腰を振って。端から見たらエルゼが僕のことを誘っているようにしか見えないだろうね」 「……っ。……ん……は、ぁ……っ」 「こんなに淫乱な姿、他の貴族に見つかったら拐われて、光の差さない地下牢で一生慰み者にされてしまうかもしれないよ」 「い、やです……お、にいさま……たす、けて……」 「安心して、エルゼ。ちゃんと言うことを聞けば、僕とエレノアがエルゼを守ってあげるからね」 エルゼは涙を流しながら、自分を弄ぶ魔力の主であるアルベールに縋りつき、小さく頷いた。 アルベールはその無防備な姿を眺め、冷酷な笑みを深める。 「そうだ、明日は僕とエレノアから、エルゼにプレゼントがあるんだ。とても素敵な”指輪”だよ」 「ゆび、わ……?」 「ああ。きっとエルゼの魔力も安定しやすくなると思う。明日、それを”自分の手で”指に嵌めるんだよ。そうしたら、今よりもっと楽になれるはずだ」 アルベールは虚脱して目の焦点が合わなくなったエルゼの、その細い指をそっと撫でる。 それは”隷属の指輪”。 所有者が登録された後、本人が自ら指に嵌めることで契約が完了し、所有者の意のままに、心も身体も操られる呪いのような禁忌の魔具。 「さあ、おやすみ。僕たちの可愛いエルゼ」 アルベールの放つ柔らかな魔力が、抗い難い強制的な睡魔となってエルゼを襲う。 (おにいさま……) エルゼは、自分を蝕む元凶であるはずの兄の腕の中で、安らかな寝息を立て始めた。 明日に何が起こるのかも、その指輪が何を意味するのかも、露ほども知らずに。カイルが立ち去り、扉が閉まったのを合図に、アルベールはゆっくりとベッドに歩み寄る。そこにはまだ目隠しをされ、すべての穴を塞がれたまま、必死に腰を振るエルゼがいた。「さて……余計な観客はいなくなったね、エレノア」「ええ、お帰りなさい、アルベール様。エルゼは貴方の帰りを首を長くして待っていましたのよ? ……ねえ、エルゼ。アルベール様がお帰りになったわ」エレノアがエルゼの耳元で甘く囁き、口を塞いでいた杭のベルトを緩めて外す。解放された口から熱い吐息と共に、限界まで溜め込まれた快楽の残滓を吐き出す。「あっ……あぁ……っ! お、にいさま……おかえり、なさい……っ。あぁ……! からだが、あついの……たすけて……っ!!」エルゼはこの日、ずっと絶頂を許されず、ただひたすら沸騰直前まで昂ぶらされていた。震える手で声のする方向へ手を伸ばし、アルベールの服を掴むと縋りつくように絶頂を強請る。「ああ、素直ないい子になったね。僕がいない間に、随分と毒が溜まってしまったようだ。すぐに浄化してあげるから安心して」アルベールはエルゼの頭を一撫でして後ろに回り込むと、その細い腰を強く引き寄せ、後ろの秘孔に装着されていた無機質な杭を引き抜く。「うっ……あぁ……っ!」引き抜かれた時に腸壁を擦られ、身悶えるエルゼ。そして、物欲しそうにヒクヒクと蠢く後ろの穴。アルベールは自身の熱く、硬い質量をそこへあてがった。「あっ……おにいさま……はやく……っ、はやくほ
そして次の日も、さらにその次の日も。エルゼはエレノアにカイルのことを言えなかった。夜はエレノアの手ですべての穴を塞がれ目を隠され、忍んで来たカイルに口内と、そして腟内をも蹂躙される夜が続く。数日たった日の夜。その日もいつもどおり、エレノアに視界を奪われ杭を挿入されるエルゼ。しかしそこからは、いつもと様子が違った。「今日はエルゼが眠るまで、わたくしが傍にいてあげるわ」エレノアは優しく囁くと、うつ伏せになっているエルゼの上半身を膝に乗せ、慈しむように頭を撫でた。カイルのように激しく内側を抉るわけでもないのに、その体温に触れるだけで身体が熱を帯びてくる。(ああ……私、お姉様にまでこんな……汚い期待をして……っ)自己嫌悪と羞恥心に灼かれながらも、刺激に飢えたエルゼの身体は、エレノアの手のひらの重みにすら過剰に反応し、すぐに身体を反らし痙攣を始めた。「あら。思ったよりも、すぐに果てるのね? これなら眠るまで時間はかからないかしら。……いえ、でも、手伝ってあげた方がもっと早く眠れるわね」エレノアは、ずっと放置され、熱を持て余していたエルゼの胸の先に、ひんやりとした指先を這わせた。「ん、ぐ……っ!! んん……っ!!」電流が走るかのような鋭い刺激。エルゼの思考は一瞬で白く弾ける。「ほら、わたくしの指ではいくらイッてもいいのよ。たくさんイッて”毒”をすべて出してしまいましょうね」(おねえさま……イッても、いいの……? きもちよく、なっても、いい……?)その言葉が、エルゼの理性を繋
拘束された手首が擦れ、卑猥な水音だけが虚しく響き渡る。——『意識が落ちたら止まるようにして……』エレノアの言葉が脳内に木霊する。(……そうよ、意識さえ落ちれば止まってくれる……。止まって、お願い、落ちて……!)エルゼはわざと呼吸を乱し、限界まで快感を溜め込み、弾けるように激しく絶頂した。思惑通り、意識が暗い闇に沈んでいきそうになる。だが、貪欲に快楽を求める身体が、それを許してくれない。「まだ足りない」と訴える内側が激しく波打ち、無理やり身体を跳ねさせ、手首に食い込むリボンの痛みでエルゼを無理やり覚醒させた。(どうして……っ! そのままじっとしてればこれが終わるのに……っ!!)その時、静かに扉が開いた。(お姉様……? お兄様……?)恐怖と、僅かな期待に震えるエルゼの傍へ、その人影は無言で寄る。”あの夜”の暴漢と同じ、一切の感情を排した無機質な沈黙。訪れた者はエルゼの口を塞いでいたベルトを乱暴に外すと、エルゼの髪を掴み持ち上げ上向かせる。「ん……っ、あっ……」言葉を紡ぐ暇もなかった。一気に熱い欲望の証が、エルゼの喉奥を貫いた。「んゔ……っ!! ぐ、ぅ……!!」視界を奪われたまま、喉を塞がれ、胃の底まで押し込まれるような蹂躙。前後の杭に加えて、暴力的な熱い怒張がエルゼを襲う。「ふ…&helli
エルゼは濡れた目でエレノアを見つめる。「お姉様……」「心配しないで、エルゼ。わたくしがいつも通り”手伝って”あげるわ。少し待っていて頂戴」エレノアは自室へ戻りいくつかの箱を持ってきた。その箱から最初に取り出したのは、黒いベルトの付いた杭——あの口枷だった。「さぁ、まずはこれを着けて……。淑女がそんなはしたない声を漏らしてはいけないもの。我慢できなくとも、これが声を受け止めてくれるわ」エレノアは手早く、エルゼの口を杭で塞ぎ、ベルトを頭部に回しきつく締めた。そして、次に箱から取り出したのは、車椅子につけられた杭よりも一回り小さな杭だった。以前気付かれずにエルゼを長時間責めていたものと同じ。エレノアはエルゼを再び四つん這いにさせると、抵抗する間もなく、背後からその杭を最奥へと突き入れた。「んん……っ!!」指輪により発情させられているエルゼの身体。異物感と期待感を持って、すんなりとそれを受け入れてしまう。エルゼの内壁は、挿入されただけでヒクヒクと卑しく蠢き、カイルのものとは違う冷たい硬質な感触に、媚びるように身体が反応してしまう。「暴れないように、少し拘束するわね」エレノアはエルゼの手首を後ろ手に、絹のリボンで手際良く縛り上げた。「これで準備は整ったわ。【杭:ピストン中】」「んん……っ!! ん……ぅ……っ!!」口内と秘部。上下の口をピストンによって昨日のように蹂躙されるエルゼ。突然の強い快感に身体をよじらせるが、自由を奪われた身体は、ただ衝撃を受け止めることしかできない。
一晩中カイルに犯されたエルゼ。翌朝には、まるで何もなかったかのように寝具は整えられ、眠っていた。「エルゼ、おはよう。体調はどうだい?」アルベールが入室するが、エルゼは未だ眠りから覚めない。「この時間に眠っているのは珍しいね。カイル、何かあったのかい?」「昨夜エルゼ様は一晩中うなされておいででしたが、明け方ようやくお眠りになられました」「そうか。カイルもずっとついていてくれたんだね。仮眠を取ってきていいよ」「ありがとうございます。それでは失礼します」カイルは一度振り返りエルゼを見て、優越感に浸りながら退室した。「ふふ……エルゼにとっては確かに”悪夢”だったかもしれないね」アルベールは慈愛に満ちた手つきでエルゼの髪を撫でる。「さあ、エルゼはどうなっているかな? 【指輪:催眠解除】【覚醒】」エルゼは二度と開きたくないと願った、泥のように重い瞼を持ち上げ目覚める。「おはよう、エルゼ」アルベールの穏やかな声。それを認めた瞬間、エルゼは堰を切ったように泣き出した。「お兄様……! 助けて、ください……っ」エルゼはアルベールの胸に縋り、止めどなく溢れる涙でアルベールの服を濡らす。カイルに喉を絞められ、獣のように扱われた記憶が、今も体の奥底で熱く脈打っている。「どうしたの、エルゼ? そんなに酷い悪夢だったのかい?」「……カイル、が……っ! お兄様、私、私……。あんなに何度も……っ! 騎士の子なんて……宿し
アルベールとエレノアからたっぷり可愛がられ、カイルに凌辱され、体力が尽きかけそうになった、その時。静かな部屋にノックの音が響いた。「……っ!」エルゼは咄嗟に両手で口を押さえ、声を噛み殺す。「エルゼ、眠れたかしら?」扉の向こうから聞こえるエレノアの優しい声。今まで柔らかだった中が恐怖でギュッと締まり、エルゼの極限の緊張を感じ取ったカイルは、それを愉しむように奥を抉り、激しく腰を叩きつけた。「……っ!! ぐ……っ! んん……!」「……手が、止まっていますよ」耳元で囁かれ、エルゼは涙をポロポロと流しながら、必死に首を振る。それを無視し、下腹部——身体の外側から子宮を圧迫しながら、挟み込むように内側を抉っていく。エルゼの腰は跳ねることも許されず、逃げ場を失った衝撃に、ただ僅かに背を反らせることしかできない。「ふっ……んく……っ! ん……っ!!!」(駄目……駄目……!! あぁ……! イッちゃう……っ!)エルゼが激しく身体を震わせると同時に、カイルは子宮に熱い精を浴びせかけた。その熱に反応し、ビクビクと痙攣しながら、熱を逃すまいと無意識にカイルの身体を脚で引き寄せる。「……ちゃんと眠っているみたいね。おやすみなさい、エルゼ」安堵したようなエレノアの足音がようやく遠ざかっていく。エルゼはようやく、口元から手を離した。「ん……っ