かくして
巨大魚グルルを釣る準備中のケンタウロス(半人半馬) ご一行さまと
魔法使いの弟子のわん子
巨大なミミズを取るべく大型クワで土を掘り起こし「出るわ出るわ!巨大なミミズ!きゃー!からんできますワン!ワン!」
「大きいです一メートル近いです!ワン」
◆ ◆ ◆
「あははは!今日は大漁だ!ワン子!もしかしたら、巨大魚グルルもだが
久しぶりに例の魚 幻のアカアカも取れるかもな!」と
超ご機嫌な白銀の髪の女性ケンタウロス(半人半馬)レグルスとその仲間の子供達
「幻のアカアカ?って?ワンワン」
◆ ◆ ◆
「アカアカも知らないのかよ!」とケンタウロスの子供
「アカアカは 金魚に似てタイぐらいの大型魚で内蔵も美味いだ!」と同じくケンタウロスの子供
「やはり刺身が最高だな」
想像しただけで 幸せそうなレグルスさん
◆ ◆ ◆
「そうなんですかワン!」うなづく ケンタウロスご一同さま。
「さあ!行くぞ釣具に網に…変身用の魔法玉」
「変身用の魔法玉?なんですかワン」
「これだよ! 」小さなピンポン玉ほどの玉
青く透明な宝石で 中に
大きな魚のウロコのような物が幾つか入っている。
レグルスが魔法の言葉を唱えるとレグルスの半馬の部分が海馬を思わせる姿に半馬の身体に変身した。
羽が生え、羽は蝶か飛び魚を思わせる
イラスト 作者が描いたイラスト
https://estar.jp/pictures/26345063
https://estar.jp/pictures/26345069
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
レグルス達は水中での活動の為に
手にした変身の魔法玉と呼ばれる小さな玉を使い、魔法玉の変身の魔力で自分達自身に魔法をかけた。
その魔法で…半馬部分の自体がウロコに被われ、手足の部分には水かき、耳も変化して変身
首筋にはエラ
上半身の身体には薄いウロコの鎧。
髪をまとめて 魚をモチーフにした兜をかぶる
「この姿、海馬の姿なら水の中で自在に動ける」
笑うレグルス
◆ ◆ ◆
「さあ!行くか!魚のグルルが上手く釣れたら わん子にも沢山ご馳走するからな!」
「グルルも上手いが アカアカも上手いぞおおお」とレグルス
「え!本当ですか!ワンワン!」とわん子
「巨大金魚??アカアカ、どんな魚かな…ワン!」
◆ ◆ ◆
くしゅんん! 慌てて周りを伺う
現在
巨大魚グルルに追われ、岩場に隠れてる
お魚…!
巨大金魚ことアカアカに変身中のお姫様ことエイル
果たして、彼女の運命は!!!!!
巨大魚グルルのごはんになるのか!
それともレグルス達とワン子の料理として美味しく食べられるのか?
「あれ、ワン あの向こうの洞窟って」ワン子が左手の奥を指さす
奇妙な気配と吹いてきた風が気になったようだった。
「こら!わん子そっちへは駄目だ!」「わん?」
「その先の左の向こうの洞窟には
(骨の原)と言って そっちに迷いこむと
どこに行くかわからんぞ!
迷い込んだ者たちの骨が地面を一面に覆いつくしてる」
「へ、そうなんですかワン」
◆ ◆ ◆
そうして レグルス達が釣りを始める湖
洞窟の中にある美しい洞窟は水をたたえ
差し込んだ光に輝く。
地底湖で…
レグルスが嬉しそうに なにやら持っていた袋から何か取り出すレグルス
包んでたのはドリアンというフルーツけっこうくさい臭い
毒々しい色の別種のドリアン
すおお〜ごく・・くさい。
沢山ある果実のドリアン ぱくん~~と一口むくと口にほおり込むレグルス
「うまいぞ、ワン子」「僕、遠慮ですワン」
「レグルスさま僕らにも」と嬉しそうなケンタウロスの子供達
ケンタウロスの人達は この果物が好きらしいワン。
持っていた短めの剣で
残ったドリアンをバラバラにすると 洞窟の青い綺麗な湖に ほおりこむ
「魚どもが臭いにつられるんだ♪」
あと、撒き餌の大ミミズを二、三匹湖にポイポイ
更に「がんばれ♪わん子」「へっ?」 縄で突然ぐるぐる巻きにされ
そのまま、湖近くに ポぃ! つるされる。
「話が違うじゃないですかああああ!」とわん子の悲鳴?
◆ ◆ ◆
さて ここで問題です?
わん子は・・
1)右に身体を大きく揺らし
「うわ~~んん ケンタウロスのお姉さんのバカバカばかああ」
2)左に身体を大きく揺らして
「うわ~~んん アーシュさんのばかああバカ、バカ
助けてに来てくれないなんて酷いワン!!」
■ □ ■ □ ■ □
で(1)の場合
ひゃあああ!!お助けええええ!!!ワンワンワン
とわん子の悲鳴が洞窟の湖に鳴り響く!!
食べられるう〜うう!!
大きな小型クジラ(シャチ?)ほどの魚が
鋭い牙を光らせながら飛び上がり わん子に向け大きな口開けジャンプ!
右に 身体を大きく揺らして
「わーーーーーん ケンタウロスのお姉さん!の大嘘きいいいい!!!
レグルスさんのバカバカバカ!」
レグルスさん達が槍や網を投げたものの 間に合わず
パク!!!!食べられた ごちそうさま
■ ■ ■
「わん子、すまん、わん子は けっこう可愛いかったな」
「ああ、グルル(巨大魚)食べたかった」
とケンタウロスのお姉さんことレグルスさん
「レグルスさま!グルルもアカアカも残念ながら、取れませんでしたが!大漁です!」
「おお!そうか」嬉しそうなレグルスさん!
(それだけですかいいい! ひど〜おおおおいいい、酷い!!ワン、ワン)
バットエンド編でした・。では2の答えへ
■ □ ■ □ ■ □
では2の答えへ に
アーシュ登場
2)左に 身体を大きく揺らして
「わーーーーーん アーシュさん助けて!!!来てくれないなんて
アーシュさんのバカバカバカ!」
「きやああああ!!!ワンワン」
低い声で誰かが 呪文を唱える
「風よ『かまいたち』と なり 敵を切り裂け」
巨大魚はいくつかのキズを負い、逃げた!
そして、小さな影が魚の前に現れる。
「アーシュさん!」
アーシュはニッと笑い 片方の右手で エラの部分につかまると一瞬で
利き腕の左手で持ってた魔法の剣、魚を真っ二つにした。
ひょいと、今度は飛び移り、わん子を縛っている縄に捕まる。
「誰がバカだって?バカわん子!
後でお仕置きしてやるから、楽しみにしてろ♪」楽しげに笑う!
うる、うる、うる、涙目のワン子だが…「あーしゅ〜さ〜ああん」(でも、お仕置き?気持ちは微妙)
イラスト ※作者が描いたイラスト
https://estar.jp/pictures/26344853
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「あ、ああっ、ああ! 魚達がああ!お前 なんて事をするんだ!」
小さな魚達が落ちてきた大魚に驚き、魚達は逃げてゆく。
あ!あれが…まだ少し小さめのグルルかな?
他にも大きな魚が2匹いた!! あ、逃げた。
あれ、赤い巨大金魚がいる?もしやアカアカ?
「ああああ!〜魚達が、がああ〜っ!私達の獲物、私達のご馳走が〜」と
落胆する ケンタウロス(半人半馬)の白銀の髪のレグルスとその小さな仲間たち
レグルスを見て眉をひそめるアーシュ
「あれは、あの時の…?」
らせん階段であった白銀の髪のケンタウロス(半人半馬)眉をひそめるアーシュ
あの時のらせん階段であった半人半馬
白銀の髪のケンタウロス(半人半馬)……あの彼女レグルスの言葉を思い出す
「過去の私はお前を知らない」
自分は『未来の亡霊レグルス』と名乗った
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
しばし考え込むアーシュことアーシュラン。
縄に縛られ半泣き状態のわん子わん子を縛ったのは…?
間違いなく白銀の髪のレグルスというケンタウロス(半人半馬)
最初は敵?だという事か?考えを巡らせるそう言っていた。
「おい、そこの馬女」低いゆっくりとした口調で、やぶ睨みしつつ問いかけるアーシュ。
「馬、馬おんな?だと…?」カチン! 敵意を感じるレグルス。
「お前!俺達のレグルスさまに 失礼だろう!!」小さな仲間達(ケンタウロス)
「うるさい!ガキは黙ってろ」とぼそっとアーシュ「ガキだと!」とケンタウロスの少年
「ふん、ガキども、お前達、うるさい」
この辺からアーシュさん、てば言いたい放題の悪口暴言
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
怒った少年ケンタウロスが アーシュさんに勢いよく 槍を投げつける
ビユン!! 無言で、飛んできた槍を…アーシュは利き腕の左手で捕らえる。
「いいものGET」そう言うと、槍を投げたケンタウロスの少年の背に瞬時に飛び移り
羽に触れて その背の羽が魔法の力で身体の一部でない事を確認する「魔法の造りもの、魔法の羽か…」
魔法の玉の力により、作り出された羽、飛び魚の羽を思いおこすような…。
ケンタウロスの少年の背中の羽に槍を突き刺す
「うああ〜ああっ」
魔法が解けて 少年ケンタウロスは 洞窟の湖にまっ逆さに落ちてゆく。
バシャーん! 勢いおく音を立てて 青い湖の中へ…。
近くにいた別のケンタウロスの少年の背に飛び乗り 同じく背中の羽を槍でつく。
◆ ◆ ◆
こちらは湖の中の方…
赤い巨大金魚・アカアカ(変身中)・ことエイル
エイルを呼ぶ声、湖の上から呼ぶ声がする。
「……エイル」「え!」
ぱしゃぱしゃぱしゃ!!!!エイルは 湖の上の光へ向かい 泳いでいった。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
こちらは戦闘中のアーシュ
ひょいと、ジャンプ、時にはケンタウロスの背を足場に回転ジャンプ
または、手をつき、新体操のごとくジャンプ!
そうかと思えば、横壁を蹴り、次々とケンタウロスの魔法の羽
羽にアーシュが槍を突き刺す
水魚の羽の魔法が解けたケンタウロス達は……ひゅうるる…と音をたてながら
ケンタウロスの少年は悲鳴をあげて
「ひやあああああ!!」
青い洞窟の湖の中へと……
そしてバシャーん…と 水の音
くるん、空中で回転したアーシュ
再び、わん子の縛られてる綱に捕まる、アーシュ。
「お前!!」他の少年ケンタウロスが声を荒げ
今度は別のケンタウロスが飛び掛るが、羽をつかまれ、アーシュが呪文を唱えるとメキと音をたて砕け、魔法が解ける。
勢いよく、またしてもバシャーんと水の音 足元の青い湖へ
少年ケンタウロス達を目で、睨みつけて威嚇するアーシュ
ふふ~ん 面白げに見ている…白銀の髪のレグルス
アーシュは 片足と片方の腕に軽く縄をからませ自分の身体を固定する。
◆ ◆ ◆
いつの間にか 口にくわえてた 小さな玉は吐き出し 手の平に
魔法の玉はケンタウロスに…変身の力を与えてた、魔法の玉
しばし、束の間、考えるアーシュ
「そこのアーシュさん!!ワン」
「もしもし! 僕の頭の上に片足が乗って…つまり、僕、ワン子の頭がアーシュさんの足場になってますワン!!」
「ちょっと!抗議していいですか!聞いてますか!アーシュさん!ワンワン!!」
◆ ◆ ◆
わん子の抗議だが、まるで聞いてないアーシュ
どうしたものか?
足場のない湖の上で戦うには 自らの翼を出現させて戦うのが
一番手っ取りばやいのだが
ここが過去の時間なら
確か、半身半馬のケンタウロスは
俺の国、黒の国とは
以前、敵だった白の国に味方をしていたはず
今でこそ同盟を結んでるが…さて
翼を出せば 敵の奴ら、ケンタウロス族 奴らは白の王族たちの守護者
俺が黒の国の王族だと ばれてしまうし
何より…
ちらりと足場?にした 抗議しまくっている ワン子を見るアーシュ。
これ(ワン子の事)に俺の素性がバレるのも面倒だ。
一応、これ(ワン子)には内密にしてる訳で
ふむ
皆でトランプ遊びを楽しんでいたワンワントランプ遊びが済んだ頃、リアンさんがアルテイシア姫にワインを渡していたワン、ワン「まぁ〜白の国の名産のワイン!最高品ねそれから、ビール」アルテイシア「喜んで頂き、嬉しいですよアルテイシア姫」「はじめて、お会いした頃の事を思い出しますわ」そういえば、あの時 ワン子も居たワン!二人が酒の飲み比べ勝負してたワン「領民に悪性の風邪が流行りはじめて、王都に沢山の薬草を買う為に来たけど、お財布を落としたから、飲み比べ勝負をしたのよね」アルテイシア◇ ◇ ◇よしゃ~ああ!これで!ビール20杯目!」 「次はまだかああ!!」と周りが騒ぐ「お待ち!」なんの騒ぎですか?ワンいや~黒の貴族のお姫さまと白の国の青年が 酒の飲み比べを始めてね!どっちも強いや! おっと お姫さまの方は顔が赤くなってきた!「その辺にしておきませんか?」とまるで水でも飲んでるかのごとく素面(しらふ)のような青年ビールを持ち、そのコップ握り締め! 手の中のコツプを睨み付ける真っ赤な顔のお姫様「私とした事がお財布を落としてしまったのですもの!意地でもこの賭けに勝って、お金を手にいれるわ!!」「じゃあ 今回は私が引いてあげますよ」とお金の入った子袋を差し出した 「……」「次回 また勝負しましょうね」「ありがと! いただくわ」と立ち上り ふらつく「とりあえず、上の宿の部屋で酔いを醒ましたらいいですよ」 うなずくお姫様「り…. リアン兄さま!」青年を見るなり、エイルさんは駆け出し青年に抱きつく!「リアン兄さま!リアン兄さま!!」あ、あ、あ、泣き出しちゃたよエイルさんワン「エルトニア?」あれ こちらの黒の国の貴族のお姫さんエイルさんの事を知ってるの?赤ら顔の黒の国の貴族のお姫さまはじっとエイルさんを見てる「アルテイア姫?」きょとんとしたエイルさんやはり、知り合いなのかワン。 勝気そうな大きな目をした綺麗なお姫さま背景には 赤いバラが似合いそう さらさらの長い黒髪をなびかせながらまだリアンさんにしがみついたエイルに近ずく。「アーシュ殿はどこ? 今日は珍しく一人なの?」 さりげに横を向くアーシュさんこと子竜さん何か言いかけて ふらつき気を失いたおれかける黒の貴族の姫アルテイア姫 「アルテイア、
「毎回 冬に出没するのに 夏に出て来るとは・・ 人食いなの?」エイル「そうですワンワン」心の中で思う わん子 前回の事は昔の事なのでエイルさんは忘れてしまったですね!わんわん!!「わ、わん子は負けないワン!!エイルさんに手を出すなよおおワン!」ちょっと引きつつ エイルさんを庇う わん子「わん子さん・・」エイルさんが心配そうに わん子の方を見る「おほほほほ~ん わん子程度に何か出来るのかしらん? うふふ」高笑いする 人食い巨人こと作者!!「今日のご飯 確保よねえええ うふふ」手を伸ばしてくる巨人こと作者!「・・・風の矢!!」エイルさんが弓を引くポーズをしたと思うと魔法の矢を放った巨人こと作者の手に命中!!「ぎゃひいいい!痛いん なんて事なの あの無力な女の子が攻撃魔法を仕掛けて来るなんて・・痛い・・あう」「え・・エイルさん?わん」わん子もびっくりである「僕も魔法が少し上達したんだから!!アルやリアン兄様がみっちり教えてくれたから」エイル第二弾の風の矢を放とうと構えながらエイルは言う「・・・アーシュさんは教えてくれないですか?ワン」わん子「・・・何故か教えてくれない・・多分 アーシュの手の小さな傷を癒しの呪文で治そうとしたら・・・近くの小さい塔を吹っ飛ばし アーシュの手の傷を広げて血まみれにしたから・・」口元を歪めてエイルさん「え?わん?」「ひいいん 全くうう」そう言って巨人こと作者は 手元の籠の中からスプレー缶を取り出してわん子とエイルに浴びせかける「きゃああ」「うわわんわん わん」「眠りの粉じゃない・・ま・・麻痺・・」わん子「う・・動けない・・」エイル「おほほほほ~確保」そう言うと エイルとわん子を籠に入れて 怪我した手を手当するそしてルンルンと鼻歌まじりに その場を立ち去る人食い巨人こと作者可愛い?感じの巨人こと作者の家では血の饗宴が・・?エイルさんと引き離されて 大きな竹で出来た鳥かごに入れられる わん子籠の中には既に先客達がいたです わんわん!「あ・・あの貴方たちは?」「僕らはアズ漫●研究会の者です!」「俺達は福岡スタートレッ◎ファンクラブです」「あ!!巨人が来た!!」巨人こと作者は 流しそうめん器の準備をしてる小さな曲がりくねった滑り台があって ぐるぐると水が回る楕
夏ですワンワン魔法使いの弟子、二本足で立ったり 歩いたり御話したりするわん子森の中の小さな家に住んでますワンある日 わん子は城へお使いに出かけました「今日は とても暑いワン 夏だから 仕方ない わんわん 師匠から頼まれた薬を早く届けなきゃ わん」ブツブツと独り言「あ~エイルさん居るかな~いるよね ワンワン」エイルさんはワン子のあこがれの愛らしい美しいお姫様わんウエーブのかかった金の髪 色違いの綺麗な瞳 白磁のお肌他国 白の国から来た 異国の御姫様性格は優しくてええ ちょっと天然入ってるけど強気な一面もある素敵なお方 うふふふ問題は破壊的、呪われてるとしか言えない 料理不味すぎる…それだけならいいのですが食べたら最後 しばらくトイレに住む羽目になるという素敵な彼女には すでに年下の恋人アーシュさんがいるけどおわん子の気持ちはエイルさんのもの・・・うふふふアーシュさんは この国の高位の黒の大貴族らしい わんわん王族の血を引いてるらしいけどおお 詳しくは わん子には謎 わんアーシュさん 優しい処あるけど性格に問題あるし・・鬼瓦の目つきなんだけど結構 ラブラブみたいだし複雑な気持ちワン!「わん子さんん!」「え、エイルさん?」金の髪をポニーテールにして 手を振り 笑顔でわん子の方に向かって来るワン☆あああああ!愛らしく可愛い 天使だワンワンこ、これで あの破壊的な料理の才がなければ・・「僕ね 街からお買い物の帰りなの!方向からしてお城へのお使いかな?わん子さん」「はい そうですワンワン」「じゃあ 一緒に行こうね わん子さんアーシュが美味しいお菓子を作ってるよ」「本当ですか わんわん」・・・アーシュさんは性格と目つきの悪さに大いに問題があるが料理の腕は天下一品! そのお菓子や料理の美味しさはまさに天才お城のコックさん達も時にアーシュさんに教えを乞うという傍には愛しいエイルさん お城にはアーシュさんの美味しいお菓子幸せ・うきうき気分な~~~そんな時「あ~ら わん子ちゃんじゃないの それにそちらはいつか見た 金髪の御姫様」後ろに立つのは とても大きな女の巨人「げっ!!お前は人食い巨人こと作者じゃないかああ!!」わん子の雄叫び
「………!」素早く早口で長い呪文の唱えるアーシュパキン! 竜人のセルト、彼の意識を意志を封印していた魔法の首輪は音を立ててひび割れて、壊れた!・・・自身より、かなり小柄な少年に押し倒された状態で10数年ぶりに意識を取り戻しただ、ただ…少年を見つめているセルト赤い真紅の瞳、黒の王族の長い耳の少年その瞬間、感じたのは生まれる前からの理(ことわり)、約束神達の取り決めにより自分が彼を…目の前の少年を守護するのだと意識が囚われる前の記憶と混濁するが…・・・ニッと誇らし気に満面の笑み笑うアーシュ「やぁ!・・大丈夫か?」・・・・呆然として、ただ明るく無邪気な笑顔を見せる少年を見つめる。彼に優しく笑うアーシュ「・・沢山、話たい事がある」俺がどんなに意識を取り戻したお前に会いたかったか黄金色の太陽の光が二人を包み込む。満足そうな笑顔の少年を竜の顔の戦士セルトは、静かに微笑んで見つめ返した。竜人、戦士セルトは十数年以上、魔法の魔具、首の魔具で自分の意識を奪われ、微かな意識しかなく十数年の歳月は…おぼろげなもの…だった。そして、自分の恋人だった人族の娘、拐われるように前の主、黒の王に側室として奪われた娘が産んだ子供其れがアーシュ今は父王亡き後、黒の王となった少年自分の運命、自分が少年の黒の王、彼の守護者だった。その事情を知るのは、少し後である。◇ ◇ ◇空の上から見下ろす者達 乗り物である飛び竜に乗り 黒髪の美少女と金髪の美丈夫が彼等を見てた「お父様、アーシュ様 私の黒の王様がとうとう、あの竜人セルトを開放しましたわ」黒髪の美少女が 澄んだ声で呟くように言う「そのようだねアル 私のアルテイシアあの無敵の敵をついに味方として開放した、だが…恐ろしい敵として、自分の意識がなかったが、彼は…」二人はそっと頷きあうリュース公は少し難しい表情を浮かべた。アル、アルテイシアも…。彼等は光の中で嬉しそうに笑っている 彼等の主の少年の王、黒の王と呆然としてる竜人を見守っていた
「もう少しだ‥」心の中でつぶやくアーシュ少年王アーシュの瞳 紅(くれない)煌めき 呪文が続く封鎖の魔法の首輪メキリとわずかに ひび割れ竜の戦士のセルトの目に感情の色が入る‥が首輪が発光して 呪文を唱えてる主を吹き飛ばす‥アーシュは吹き飛ばされた際に痛めてる肩を強打して 悲鳴が上がり額から血が流れる 血が目に入り 視界が少しぼんやりするのだった。竜の顔の戦士セルトは剣を振り上げ近づく痛めてない片手を横に振り言葉を発する!「炎の柱!」アーシュは叫ぶ炎の柱は竜の顔の戦士の前に立ちはだかる。「いいのか!セルト!俺を殺しても!」叫ぶアーシュセルトはピクリと反応して、刀をゆっくり降ろして、動きを止めて・・アーシュは自身の身体を見る自らの血に染まった自分自身の痛む身体それから祈るような思いで ・・心の中で同じ言葉を繰り返すもう一度、なんとしてもセルト、お前を解放する!中腰姿勢からキッと顔をあげてジャンプ!相手の肩先に 怪我をしてない手を置き そのまますぐ相手のすぐ後ろに着地とっさの事で動きの取れない相手を回し蹴り、それもひざまづいたかと思うとそのまま片手を軸にして身体ごと回した蹴りアーシュの小柄な身体ながら威力は抜群大きな身体の相手はひざ足を蹴り飛ばされ倒れこむやったとばかり嬉し気に笑うアーシュそして首輪の呪符に手をかける!叫んだ「今度こそ!お前を解放する!」
アーシュの肩の防具が、ちぎれ飛ぶ竜の顔の戦士セルトは、何故かゆっくりと動き、 ためらい…一気に剣を振りおろして、とどめを刺そうとは、しなかったボタボタと流れた血が、足元に小さな血だまりを作っている激しい痛みに目の前がチカチカしながら震える手を伸ばして 相手の手を掴み 剣を動かすどうにか肩に食い込んだ剣を外して それから「・・俺がわかるか?」声をかけるピクリと反応する彼の手を掴んだまま 問いかける「以前、会った…俺がわかるよな?頼むから・・少しの間だけ、じっとしてろ!いいな!」血に染まっているもう片方の手を 魔法の拘束具に近づけゆっくりと、呪文を唱えるだが、まずい事に何も知らない味方である兵士が 切りつけてきたのだ「!」舌うちをするなり 呪文を中断するととっさに 戦士を蹴り飛ばし 兵士の刃から逃れさせる自分自身は転がるようにしてから少し手前の位置に膝をついた状態になるそして兵士に怒鳴りつける!「怪我したくないなら俺に任せろ!」そうは言いはなったものの肩に受けた傷が深く思うようには腕は動かせない◇ 緩やかに呪文を暗唱するアーシュの瞳は宝玉の紅玉のように煌めき輝く 黒髪が風もないのに揺れている長いエルフのような耳 魔法の力足元から炎‥揺らめく…立ち上がる 戦士に絡みつく炎だが彼セルト 竜人はまるで 動じない 炎‥円陣を描き動きを封じようとする‥が 彼の剣が炎を散らすアーシュの呪文の暗唱は続く炎は踊るかの如く、くねくねとまわっては再び動きを封じようとする相手は戸惑い 動きは止まったゆっくりと近づき怪我をしてない手を上げて‥その手を伸ばして首輪に触れようとする心を封印している 魔法の首輪を砕く為の解放の呪文を唱えはじめるアーシュ