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第178話

ผู้เขียน: 酔夫人
last update วันที่เผยแพร่: 2026-03-29 11:00:00
動画は、俺の迷いなんてそっちの気で進んでいく。

摺りの工程が淡々と進む。

必要な道具を選ぶ手には迷いがなく、瞬く間に色が重なっていく。

色と色の境の、細く紙に乗る線だけが白い。

あとは色、色、色。

見慣れているはずのナターシャの技術は、ナターシャ越しの映像だと違って見える。

……すごいな。

率直に、そう思った。

贔屓目じゃなく、これは、評価されると思ったら

国内だけじゃない。

——海外でも評価される。

簡単に、想像はつく。

石川明梗。

ナターシャの動画に、人間国宝で海外でも知名度の高い石川先生の名前が付く時点で、ナターシャの動画は立ち位置が違う。

スケールが、最初から世界を見ている。

日本国内の話じゃ済まない話だ。

「……やめろよ」

つぶやきが、無意識に溢れたと気づいたのは、狭い非常口に反響した自分の声。

眉が、眉間による。

想像が、勝手に先に進んでいく。

海外メディアの注目。

インタビュー。

コラボレーションのオファー。

ナターシャの名前が広がる。

顔が知られる。

ナターシャという存在が、世界に根付いていく。

ナターシャは、頑固だ。

進むと決めたら、進む。

(……その中で、あいつは)
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