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第1018話

Auteur: 栄子
そう言われ、輝はハッとした。

「それに輝、昨日の夜、あの令嬢のことを褒めてはいたけど、本気で惹かれてるようには見えなかったよ」

それを聞いて、輝は何も言わなかった。

「それって、理屈では彼女を受け入れようとしてたけど、気持ちの面ではまだ引っかかってたんじゃない?」

そこまで言われ、輝はスマホを握りしめ、しばらくして、ため息をついた。「綾、私は間違ってるのか?」

「誰にだって、それぞれの事情がある。岡崎家の跡取りとして、あなたの選択は最も堅実なものだった。だが、本心では本当に音々のことを諦められるのか?もし諦められないなら、別の女性と関係を続けるのは、結局みんなにとって不公平なんじゃないか?」

「分かってる」輝の声は疲れていた。「だけどなんとかやり遂げられると思ったんだ......」

「それが、一晩悩んだ末出した結論だったの?」

輝は言葉に詰まった。

「輝、感情は理性では抑えられないものよ。もし抑えられたら、私と誠也もあんなことにはならなかったわけだし」

「分かった」輝は深く息を吸い込んだ。「彼女の番号知らないから、教えてくれないか」

「まだ連絡先交換してなかったの
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