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第1237話

Author: 栄子
それから、大輝が病室に戻ると、真奈美は電話で話しているところだった。

電話の相手は、あのF国人の画家だ。

真奈美がF国語を話しているのを聞いて、大輝はすぐに相手が誰だか分かった。

彼女の優しい声は、F国語を話すとき、また違った魅力があった。

時折、真奈美が口元に笑みを浮かべるのを見て、大輝の胸はチクっと痛んだ。

しかし今の彼には、やきもちを焼く資格すらないのだ。

なすすべもなく、彼はただそばに立って見ていることしかできなかった。

真奈美はすぐに電話を切り、スマホを置くと大輝の方を向いた。「今からレントゲンを撮りに行くの?」

「俺の勘違いだった」大輝は気まずそうに鼻をさすった。「レントゲンは明日だそうだ」

真奈美は、ぴくりと片眉を上げた。

本当に、ただの勘違い?

そう思って、彼女は大輝をじっと見つめた。

その透き通った瞳は、瞬きもせずに彼を捉えていた。

大輝は明らかに気まずそうで、視線をさまよわせた。そして、フルーツが目に入ると、すぐにこう言った。「フルーツ、食べるか?」

「ありがとう。でも、今はいらない」

真奈美の「ありがとう」という言葉に、大輝はさらに居
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