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第1365話

Author: 栄子
「運命の人じゃなかったら、どんなに完璧でもその人の目には入らないってことですよ」優希はそう言いながらティッシュを数枚抜き、泣きじゃくる志音に握らせて言った。「先輩、人生なんて後悔の連続です。時には諦めることで、自分自身が救われることもあるんですから」

それを聞いて、志音はぴたりと泣き止み、顔を覆っていた手を下ろすと、涙に濡れた瞳で、優希をじっと見つめた。

しばらくして、彼女はようやく口を開いた。「じゃあ、あなたはもう吹っ切れたの?」

優希はふっと微笑んで、すぐに答えた。「とっくにですよ」

それから優希は立ち上がりながら言った。「今日は依頼人と会う約束がありますから、もう行かなければなりません。先輩、ゆっくり休んでください」

こうして志音は、優希が休憩室から出て行くのを黙って見送った。そして、ドアが静かに閉まったと同時に、彼女は閉まったドアをじっと見つめながら、唇を引き結んでつぶやいた。

「うそつき」

......

結果、志音が休暇に入ったことで、優希の仕事はさらに増えた。

彼女は一日中駆けずり回って、三食ともまともに食べる時間すらなかった。

ようやく終業時間になり、
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