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第187話

Auteur: 栄子
病院の救急室前だ。

星羅は知らせを受けると、すぐに産婦人科から駆けつけた。白衣を脱ぐ暇もなかった。

綾は石像のように立ち尽くしていた。全身血まみれで、顔は涙で濡れ、魂が抜けたようだった。

星羅が何度か名前を呼んでも、綾は反応しない。涙で溢れた目で、救急室の閉ざされた扉をじっと見つめていた。

「綾!」

星羅は彼女の肩に手を添え、優しく揺すった。

綾のまつ毛が震え、視線が星羅の顔に注がれる。「星羅......」

「私よ。もう落ち着いて、輝は大丈夫だから」

綾は首を横に振った。口を開くと、声が酷く震えていた。「彼たくさんの血を流してた。背中一面が血で......何度呼んでも......反応がないの......」

「大丈夫。輝は大丈夫よ。きっと大丈夫!」

星羅は彼女を抱きしめ、優しく言った。「輝はきっと大丈夫。佐藤先生と何人かの外科専門先生が診ているんだから。輝はまだ若いし、普段から鍛えてるから、きっと無事に乗り越えるはずよ!」

綾はショックを受けていた。輝が救急室に入ってからずっと、神経を張り詰めていた。

星羅に抱きしめられて、ようやく体が震え始めた。

酷く寒気を感
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