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第264話

Penulis: 栄子
電話の向こうで、遥の声は少し緊張している様子だった。「何か分かったの?」

「父の書斎で携帯を見つけた。番号は1つだけで、名前は【蘭】だった」

「やっぱり......」遥の声は詰まった。「ごめん、晋也。実は母を説得したんだ。見栄に惑わされて、他人の家庭を壊すことはしないで欲しいと。でも、全く聞いてくれなかった。少し反論しようものなら、殴られることもあった......」

「お前のせいじゃない」晋也は遥の泣き声を聞いて、胸が締め付けられた。「遥、電話したのは、もしお前のお母さんに何かしたら、お前は俺を責めるかって確かめたかったんだ」

「あなたを責める資格なんて私にないはずよ」遥は泣きじゃくりながら言った。「悪いのは私の母なんだから、あなたが私の顔をたてて、逆に私を責めないだけでも、感謝しなきゃいけないくらいよ」

「遥、もう泣かないで」晋也は言った。「お前とお母さんは違う人間だって分かってる。お前は桜井家で沢山辛い目をあってきたんだから、俺はお前のことが心配で堪らないのに、お母さんのことでお前を責めたりするわけないだろ。電話したのは、お前の気持ちを聞きたかっただけだ」

「晋也、あな
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