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第335話

Auteur: 栄子
そして夜もどうしても寝付けなかった。

翌日、彼女は弁護士に電話をかけ、昨日、誠也が言ったことを伝えた。

弁護士は話を聞き終えると、言った。「午前中には裁判が始まります。今、何を言ってももう無駄です。全力を尽くして争うしかありません」

「分かりました。連絡を待っています」

電話を切ると、綾は起床して身支度を整え、優希を連れて澄子に会いに行った。

澄子の精神状態は最近、かなり安定していたので、綾も優希を連れて、母親に会わせるべきだと思った。

当初、澄子は双子に「紬」と「優」という名前を付けてあげてた。

しかし、息子が亡くなってしまったので、綾は二つの名前に込められた希望を合わせて娘に「優希」と名付けたのだ。

マンションの地下駐車場に着くと、綾は車を停めて、優希を連れてエレベーターに乗り込んだ。

エレベーターを降りると、ちょうど向かいの部屋から要が出てくるのが見えた。

「北条おじさん!」優希は綾の手を離し、要に向かって走り出した。

要は少し驚いたが、すぐに腰をかがめて優希を抱き上げた。

優希は彼に尋ねた。「北条おじさんもここに住んでいるの?」

「ああ、澄子おばあさん
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