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第342話

Author: 栄子
「誠也、病気なら医者に診てもらえ。苛立たせないで」

そう言うと、綾は電話を切った。

丈の番号も着信拒否に設定しようとしたが、星羅のことを考えて、思いとどまった。

「さっき、何を言おうとしてたの?」

綾は携帯をしまい、輝を見上げた。

輝は咳払いをしてから手を振った。「いや、何でも無い。私たちはお互い感謝の言葉を言うような間柄じゃないだろ。気楽に話そうと思ってたんだ」

「うん、分かった」綾は微笑んだ。「これからはあなたを本当の弟みたいに思うから、遠慮しないでね」

「そうこなくっちゃ!」輝は笑った。「私たちは一人っ子同士だし、姉弟みたいになれば、お互い助け合えるようにもなれて、ちょうどいい」

輝は頭を掻きながら、夕日に目を向けた。表情は落ち着いていたが、胸の奥に、かすかな痛みを感じていた。

綾は輝の異変に気付かず、一緒に夕日を見つめた。

日が沈み、街にネオンが灯り始めた。

輝は綾の白く美しい横顔を見つめ、瞳の奥に深い愛情を宿していた。しかし、それはまた夜の闇に隠された。

-

北城の会員制クラブ、特別ルーム。

丈は自分の携帯を取り返した。

「バカか?」丈は呆れたよ
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YOKO
やはり、病気だったんだな。変な偏った思考による行動は。
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