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第648話

Author: 栄子
「綾さん......」

綾は若美の方を見た。

「北条先生の言ったことは本当なの?」

若美はうなずき、目を伏せた。申し訳なさそうにしている。

「若美、自分が何をしているか分かってるの?!」綾は感情が高ぶり、若美を睨みつけた。目は真っ赤だ。「北条先生は狂ってる。あなたまでおかしくなったの?あなたはまだ若いのに、どうしてこんなことをするの?!

そこまで彼を愛しているのね。じゃあ、私はどうなの?」綾は胸を押さえ、息が荒くなった。「こんな歪んだ方法で生まれた子供は、普通の子供と言えるの?生まれてきたら、誰を母親と呼ぶの?私はこの子をどう受け止めればいいの?!」

若美は綾の目を見ることができず、うなだれて謝った。「綾さん、ごめんなさい......」

「『ごめんなさい』って?」綾は冷笑した。「狂ってる。あなたたちは狂ってる!私はこの子を認めない。北条先生、これは子供じゃない。あなたの歪んだ独占欲を満たすための駒よ!こんなこと聞きたくなかった。この子の存在を知って、心が揺らぐとでも思った?それどころか、ますますあなたを憎むだけよ!」

綾は激しい頭痛に襲われ、精根尽き果てたか、視界が暗く
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