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第825話

Author: 栄子
7月末、ドキュメンタリーの出演者がようやく全員揃った。

輝星エンターテイメントが麻衣につけたアシスタントとマネージャーも、撮影現場に到着した。

綾は、撮影現場で二日間様子を見守った。麻衣と杏の状態はどちらも良好そうで、ようやく安心できた。

ちょうど観光シーズンのピークだった。

雲城は観光客で溢れかえっていて、思うように行動できなかった。そこで綾は誠也と相談し、子供たちを連れて北城に戻ることにした。

......

帰りももちろんプライベートジェットだった。

子供たちは2週間ほど家を離れていたので、光希のことが恋しかった。

梨野川の別荘に戻ってすぐに、子供部屋へ光希の様子を見に行った。

光希は、もうすぐ百日祝いを迎えるのだ。

綾と誠也は、光希の百日祝いを盛大に行う相談をしていた。

その話になると、誠也は少しムッとした。

「光希ちゃんの出生について、石川家にはちゃんと説明したのか?」

誠也がその話を持ち出した時、輝星エンターテイメントの社長室で、綾は書類に目を通していた。

誠也は、彼女のデスクの前に立ち、長い指でデスクに手をついた。

綾は書類から顔を上げ、彼を見
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  • 碓氷先生、奥様はもう戻らないと   第1303話

    これを聞いて、優希は黙って眉をひそめた。実は、安人の言っていることが、彼女にだって分からないわけではなかった。でも、優希と哲也は渚と知り合いだからこそ放っておくわけにもいかないのだ。それに、昔、彼女に北城大学を案内してもらった義理もあることだし、だから、彼女は哲也にも渚のことは放っておくなんて、とても言えなかった。「小林さんの件は、ずっと河内さんと新しい秘書に任せてる。俺自身は表立って動いていない。スキャンダルについては、ちゃんと釈明するつもりだ。わざと俺の名前で話を大きくしたのは、ネットの人たちに小林さんの背景を調べてもらうためだったんだ。それで彼女に注目が集まって、一番話題

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