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第856話

Auteur: 連衣の水調
「静華を愛しているはずなのに、なぜ望月さんと結婚するの?私の産んだ息子なのに、あなたのしていることが、私にはちっとも理解できない」

胤道は沈黙したまま、しばらくしてから、疲れ切った声で言った。

「これは俺と静華の問題です。母さんには関わってもらいません」

「関わってないですって?」

胤道の母は深く息を吸い、冷静さを保とうと努めた。

「最初は関わるつもりなんてなかったわよ。むしろ、あなたがさっさと望月りんと結婚してくれればとさえ思っていたのよ。

でも、結果はどうなの?あなたは自分の体を壊してまで、静華のそばに居続けようとした。

そして今、やっと静華を説得して戻ってきてもらったというのに、今度は何がどうしたというの?」

「この件は説明が難しいんです」

胤道の母の心は冷え切った。

「つまり、説明する気もないということ?

それとも、本当に愛しているのは今も望月さんで、静華に対してはただの独占欲でしかないの?」

胤道は薄い唇を引き結んだ。月光の下でその顔立ちは一層冷たく見えた。

彼は何も言わなかったが、胤道の母はそれを悟り、その目には失望の色が浮かんだ。

「それがあな
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