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第1235話

Auteur: 風羽
願乃は二階に上がると、そのまま書斎へ向かった。

彰人のように、のんびりしていられる立場ではない。

年末休暇に入っているとはいえ、年度末が近づき、会社の業務はむしろ忙しさを増していた。

ほどなくして、メディアグループの中堅幹部たちが何人か訪れる。

すべて、願乃と業務の打ち合わせのためだ。

面談を終え、彼らが帰ろうとしたとき――主寝室のドアが開いているのに気づく。

中をちらりと覗くと、リビングスペースで、ひとりの男が雑誌をめくりながらくつろいでいた。

……その男は彰人だった。

かつての、そして今もなお絶対的な上司。

彼らの顔色が一瞬で変わる。

――まるで幽霊でも見たかのように。

それでも、見て見ぬふりはできない。

ぎこちなく足を進め、頭を下げる。

「氷室様」

……うわ、戻ってきた……

心の中では、完全に修羅場だった。

この数年、願乃のもとで多少なりとも「手を抜いたり」、「私利を挟んだり」した者たちは冷や汗が止まらない。

……後で全部、整理しないと……バレたら、降格どころじゃ済まない……最悪、終わる……

一人、また一人と現れ。

そして、一人ずつ送り出され
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