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第999話

Author: 風羽
深夜、寒真は一人テラスで煙草を吸っていた。

彼は指先で遊んでいるピンクダイヤモンドを見つめた。

何の意味もないように思えた。

わずか二、三ヶ月で、夕梨の心から彼は消え去った。あの愛に溢れた日々は、彼女にとっては遠い記憶でしかなかった。彼女は新しい生活を始めている。なぜ自分にはそれができないのか?

寒真の喉が動き、心臓がズキズキと痛んだ。

彼は手を振り上げ、ダイヤの指輪を裏庭の芝生へと投げ捨てた。

……

その後、彼らの接点は一切なくなった。

彼は仕事に没頭し、玲丹は頻繁にマンションを訪れて手料理を振る舞った。実際、彼女の料理の腕は悪くなく、恋人としては夕梨よりもあらゆる面で優れていた。

だが、男というのは時として愚かな生き物だ。

ふとした瞬間に、彼は夕梨を思い出してしまう。二人の良かった頃のこと、愛し合って過ごした夜のことを。

彼はもうこれでいいと思った。

玲丹は良いパートナーだ。成熟していて落ち着きがあり、共通の話題もある。

ある日の食事中、玲丹は寒真に豚の角煮を取り分けながら、何気ない風を装って言った。

「寒真、授賞式で私たちの婚約を発表したいの。私もいい
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Comments (1)
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良香
何度も騙される。 コイツには、自分と言う人間だけを見つめ、愛し、愛されたいと願っていた強く優しく儚い女性の真心すら見つけきれないうすらトンカチなんだな。お前如きはこの程度がお似合いだよ。
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