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第279話

Author: 風羽
夜、二人は子供を連れて白金御邸へと帰宅した。

正月の立都市はことのほか華やかで、街のあちこちが火樹銀花に彩られていた。

車内では、澄佳と澪安が興奮気味におしゃべりし、大人の二人は静かに外の灯火を眺めながら、それぞれの思いに沈んでいた。

京介はそっと舞の手を握った。

舞はそれを拒むことなく、そのまま寄り添っていた。

家に着いたとき、澄佳はすでに夢の中で、口元にはよだれが光っていた。

澪安もまた、眠りながら甘い寝言を洩らしていた。

京介は、子どもたちを一人ずつ抱いて階段を上がっていく。

舞は疲れたろうと運転手に手伝わせようとしたが、京介が首を振った。

「すぐに大きくなって、もう抱けなくなる。今のうちに、いっぱい抱いておきたいんだ」

その言葉に、舞は小さく微笑み、それ以上何も言わなかった。

夜が更け、京介は子どもたちを抱きかかえて寝室へと運んだ。

淡い照明が彼の横顔を照らし、その表情には限りない慈しみと切なさが滲んでいた。

彼はそっと、何度も子どもたちの頬に口づけを落とした。

——あと、何回抱きしめられるだろう。あと、何度名前を呼べるだろう。

澄佳は背が伸びてい
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