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第558話

Author: 風羽
翔雅の動きは粗暴で、澄佳の背は冷たい鏡に押しつけられた。

映し出された顔は朱に染まり、彼の体が容赦なく迫ってくる。

——このクソ男!

翔雅の薄い唇が耳もとに触れ、熱砂を噛んだような、乾いた低い声が落ちる。

「俺に特別な趣味があるかどうか……あの夜、知らなかったか?」

「一ノ瀬さん!」

澄佳は怒りに声を張る。

「シッ!」

彼はその身を縛め、高いヒールを脱がせると、肉色のストッキングを彼女の脚に通し始めた。

大きな掌が素肌をなぞるたびに、微細な震えが走る。

澄佳は呆然とした。

片脚を掴まれ、身動きも取れない。動けば、もっと惨めに見えるだけだ。

——こんな屈辱、一生忘れられない。まるで変態だ。

鏡の中の男を見つめ、目尻に涙がにじむ。

「一ノ瀬さん、あんた、狂ってる」

鼻梁を首すじに押し当てながら、彼は掠れ声で囁く。

「忘れ物を返してるだけだ。気に入らないなら、今すぐ脱がせてやろうか?」

澄佳は気が狂いそうだった。

表向きは品行方正、裏では恥知らず——翔雅という男は、まるで悪夢だ。

ようやく彼女にストッキングを穿かせると、翔雅は手を放した。

直後に頬を打
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