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264話

Author: 籘裏美馬
last update publish date: 2026-06-10 19:37:32

ほかほかと温かな湯気を立てた美味しそうなお粥が完成した。

もみじは小皿にお粥をよそうと、トレーに乗せてリビングに運んだ。

「髙野辺さん、お待たせしました」

「──もみじさん!すみません、呼んでくれれば運んだのに……!」

ガタッ、と勢い良く立ち上がった髙野辺がもみじのもとへ歩いて行く。

「重いですよね、俺が持って行きますよ」

「えっ、あ……!髙野辺さん……っ」

もみじの手から優しくトレーを奪うと、髙野辺はリビングに向かう。

そんな髙野辺の背中を、もみじは急いで追いかけた。

テーブルに着いた髙野辺が、もみじにも座るよう促してくれる。

お粥を作って、買って来た物を髙野辺に渡したらもみじはすぐにお暇するつもりだった。

だから座ってもいいものか、と迷っていたのだが髙野辺が笑顔でもみじが座る椅子を引いてくれた。

それを断る事は出来ず、もみじは申し訳なさそうに椅子に座った。

「わ、美味しそうですね。ありがとうございます、もみじさん。いただきます」

「ど、どうぞ召し上がれ……!」

市販のお粥に、もみじが栄養を、と思ってアレンジを加えた。

とても食欲を唆る匂いに、お腹
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