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第7話

Author: 毛利一
良平はその場に立ち尽くしたまま、動けなかった。

その目は虚ろだった。

電話が切れた後もしばらく呆然としていたが、ようやく指を震わせながらスマホの画面を消す。

車に乗り込もうとしたその時、背後から才加の声がした。

「良平、どうしたの?そんな顔して」

才加が心配そうな声を上げながら、足早に駆け寄ってきた。

「手も、こんなに震えてる」才加は彼の手を取り、両手でそっと包み込んだ。

良平の声は震えていた。

「さっき、警察から電話があった。優衣が死んだって……

俺のせいだ。俺たちのせいで、優衣は死んだんだ!」

その激しい動揺と悲痛な様子は、とても演技には見えなかった。

いつもの私なら、胸が痛んだかもしれない。けれど今の私の心は、驚くほど凪いでいる。

才加は驚いたように目を見開いた。

「死んだ?そんなはずないでしょう。だってさっきまで、優衣から電話で怒鳴られてたじゃない」

そう言いながら彼女はスマホを取り出し、通話履歴を開いて良平の目の前に突きつけた。

一番上には、一分間ほどの私との通話記録が表示されている。

「優衣、今回のことにすごく怒ってて、帰国したら私のことも絶
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