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第2話

مؤلف: 愛月花音
last update تاريخ النشر: 2025-10-05 18:34:59

 その言葉は本当のことになった。

 彼は義両親達の前では婚約者として接してくれる。しかし裏では性欲の道具のように扱った。婚約者として公表すらされない。。

 それでも春美は、いつか変わってくれると信じて、彼に尽くした。仕事も専属秘書として支え、プライベートでも世話をする日々。

 それなのに、星野美優が帰国したと分かった途端、その関係を終わらせようとしてきた。

「嫌よ。私は、あなたの婚約者なんだから。ずっと支えてきたじゃない!?」

 別れたくない。

「支えた? たかが1年そこらだろう? そんな程度で美優と張り合おうとするな。彼女は恩人だ。幼い頃に事故に遭った俺に救急車が来るまで優しく接してくれた。まさに俺の天使で唯一の花嫁だ。お前とは違う」

「……えっ?」

 春美はその言葉を聞いて、どこかで見覚えがあると感じた。春美自身も、同じことを経験していたからだ。

 春美は赤ん坊の頃に施設の前で捨てられた。7歳までそこで育ち、子供が居なかった加賀野家の夫婦に引き取られた。その前に、学校帰りに一人の少年が交通事故で遭った。

 救急車を呼んでもらい、その間ずっと声をかけて手を握る。

(まさか……その相手が彼なの!?)

 もしそうだとしても、何故それを星野美優が助けたことになっているのだろうか?

 そういえば、彼は自分の星の痣を見た時に、強く反応をした。もしかして、彼女にも同じ痣があるのだろうか?

 啞然とする春美に涼介はギロッと睨みつけた。そして、またクイッと顎を上げる。

「お前とは婚約破棄だ。だが……大人しくしているのなら愛人ぐらいにはしてやる。どうせ俺の身体か金目当てなのだろう? その方が丁度いいだろう」

「じょ……冗談はやめて。私は……」

 そう言った、瞬間バンッと頬を叩かれた。涼介の手で。驚いた彼女は自分の頬を押さえる。

「調子に乗るなよ。お前は、あくまでも身代わりだ」と……。

 自分の運命を決定づけられた。絶望する春美。

 しかし、もっと絶望することが起きた。

 星野美優が帰国してからは、彼女が中心となった。彼女が望むモノは、どんなモノでも手に入れた。ブランド品から宝石。遊園地に乗りたいといえば貸し切りにした。

 それに用意、後始末は全て春美にやらせた。星野美優は、そのことを知っているのか、春美の顔を見るとニヤニヤと勝ち誇った表情をしてきた。

 そして陰で嫌がらせのメッセージを送りつけたきた。自分はどれだけ彼に愛されているのかとマウントをとったりしてくるように。イチャついている写真を送りつけてきたことも、たくさんあった。

 それでも涼介を愛していた春美は我慢した。彼は冷たかったが身体の関係は続けていたからだ。ベッドの上では荒々しかったが、自分を激しく求めてくれる。会社でも。

 いつか本当のことを知って、分かってくれると信じていた。だが、ある日の境に、それは勘違いだと知ることに。

 春美は妊娠した。最近、生理が遅れていると気づいた春美はドラックストアで検査薬を購入して調べた。結果は陽性。

 彼は避妊をしなかった。ゴムの感触と、それだと気持ちが良くないと言っては、春美にはピルを飲んでおけと言うだけで無しですることがほとんど。

 外に出すようにはしていても、それでも快楽に負けて、中に出すことが多かった。

(もしかしたら考え直してくれるかも)

 そう淡い期待をした彼女もピルを飲むことはしなかった。その結果の妊娠だ。

 後日。社長室で妊娠したことを報告した。産婦人科に行って、きちんと診断書も貰ってきた。

「おろせ」

 だが、涼介の言葉はあまりにも冷たかった。

「どうして!? あなたの子よ?」

「俺の子を産んでもいいのは妻になる美優だけだ。お前は所詮愛人。そんなことが許されるわけがないだろう」

「そんな……!?」

「はぁ~至急に中絶手術の手続きをとる。費用は俺が出す。このことは美優や関係者には絶対に言うなよ」

 涼介はため息交じりに、春美に避妊手術をさせるように言ってきた。自分の子供なのに、どうして残忍な言い方をするのだろうか?

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