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第十四話 逃げ場のない真実に気づいてしまった

Author: 煉彩
last update Petsa ng paglalathala: 2026-07-02 21:09:38

 和田が逮捕されたという話は、あっという間に従業員の間へ広まった。

 誰もが「あの人ならやりかねない」と噂し、事件はそれで終わったかのように見えた。

 和田がいなくなってから、凜華への嫌がらせはぴたりと止まり、理不尽な仕事を押し付けられることもない。怒鳴られることもない。久しぶりに穏やかな日々。

 日葵を背負いながら掃除をし、夜になれば二人で眠る。それだけの生活だったが、凜華にとっては十分な幸せな時間だった。

(このまま静かに暮らせたら……)

 そんな小さな願いを抱き始めていた。

 だが――。

 ある日の昼休み。従業員室へ向かおうとした凜華は、扉の前で足を止めた。

 中から話し声が聞こえてきたのだ。

「和田さんって、ただの従業員じゃなかったらしいよ」

「上から送り込まれた人だって聞いた」

「だから誰も逆らえなかったんだろ」

「後ろ盾も相当な大物らしいぞ」

 凜華の手が止まる。

「病院関係の人だとか……」

 その言葉を聞いた瞬間だった。心臓が大きく脈打つ。

(病院……)

 その単語だけで、ある人物の顔が浮かんだ。

(まさか。そんなはずはない)

 凜華は否定したかったが、これまでの出来事
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