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第18章 — 霧の中の謎2

last update publish date: 28.02.2026 01:58:03

女が出てきた。

だが

私は彼女を知らない。

記憶の火花は一つもない。

何もない。

私は名乗った。

そして、ある若い女を探していると言った。

その夜、私と一緒にいたはずの女を。

女は私を値踏みした。

そして唇に笑みを浮かべる。

「……ああ、あんたね。」

腕を組む。

妙に自信ありげだ。

「赤いドレスの女を探してるんでしょ?」

私はうなずいた。

なぜなのか、自分でも分からないまま。

女は続ける。

どこか芝居がかった調子で。

「バー・マックスプラス。覚えてないの?あそこで会ったじゃない。あの夜。」

彼女は自分の

服を指さす。

「このドレス。あのときと同じよ。」

そしてその場でくるりと回った。

自分の効果を確信している女優のように。

その瞬間

信じたい気持ちがよぎった。

だが、何かが引っかかる。

彼女は、出来すぎている。

慣れすぎている。

愛想がよすぎる。

準備が整いすぎている。

すべてが演技のようだった。

仕草。

言葉。

沈黙でさえも。

それでも彼女は、

私の生活の中に入り込んできた。

覚えるのが早い。

私の好み通りにコーヒーを淹れる。

私の冗談に笑う。

私の気分を先回りする。

やがて彼女は
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