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第7話

Author: ハーブ犬ちゃん
勲は医師を見た。

「雲が僕に渡す?何を?」

医師は小さな箱を手にすると、それを勲へ差し出した。

「これです」

箱の中には、木製のお守りが一つだけ入っていた。

そこには、小さな「高橋」の字が刻まれていた。

勲はお守りを取り出し、その文字をそっと撫でた。すると、記憶が波のように押し寄せ、彼を飲み込んでいった。

これは、両親が彼に残した唯一の形見だ。

何の変哲もないお守りなのに、そこにはあまりにも多くの想いが込められていた。

聞いた話では、会ったことのない両親が、桃の木で作り、何十日も昼夜を問わずお経を唱えて、ようやく手に入れたものだという。

一生の無事を守り、ずっと身を守ってくれるお守りだった。

「一生を託せる人、一緒に人生を歩んでいける人、心から信じられる人に出会ったら、これをその人に渡しなさい」

あの時、彼は誕生日プレゼントとして、背伸びをしながら雲の首にかけた。

誇らしげに顔を上げ、瞳に星を宿したような表情で言った。

「雲さん、これは僕の両親が残してくれたもので、人を一生守ってくれるんだ。

これをあなたにあげる。これがある限り、僕たちはずっと離れない。こ
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