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仕事部屋

Penulis: みゃー
last update Tanggal publikasi: 2026-08-18 20:17:53

大成は、智也を37階のある部屋へ連れて行き、そこでやはり智也と二人きりになった。

大きな部屋の大きな窓からは、38階の大成の社長室から見えるのとほぼ同じ東京の景色が一望できた。

その近くには、いかにも高級そうな机。

そして、その上に2台の最新のPCと1台のタブレットが置かれ、周りにはプリンターや大きなプロジェクターがあり、今流行りの人間工学を駆使した疲れにくいと言う高価格のワークチェアがセットされていた。

中央には、大人数でも会議できそうなソファ3台と大きいテーブル1台も置かれている。

そして、部屋の隅には、紙コップ式の自販機まで置いてある。

好きなボタンを押せば、紅茶、お茶も豆を一から挽いて入れるコーヒーも、ホットとアイスが飲み放題。

お金は必要ない。

その他にも炭酸飲料やエナジー系まである。

「鈴木君。ここが今日から君だけの部屋だ。好きに使ってくれ。それから……」

大成はそう言うと、不意に智也の腕を取り、近くにあったのドアを開けて中に連れ入った。

中には、短い廊下を挟み左右に更に別の部屋のドアが幾つかあった。

それを、大成が指さす。
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  • 私を裏切った億万社長、今はもう一度愛して欲しいと求めてくる   エレベーター

    迎えのハイヤーの中で聞いた通り、午前中は会議だった。 AJ側のホテル事業の総統括者と、ホテルプロジェクトの七人とのもので、週に必ず1回行われるらしい。 だが、ここに忙しい大成は1ヶ月に1回しか出席しないようで今日は出ない。 智也は、一度大成から与えられた自室に入り、会議の用意を始める。 やがてタブレットや他の資料のファイルを取り脇に抱え一人会議室に向かう。 もう緊張感はマックスだった。 しかし、社会人としての責任から自分を鼓舞し気合いを入れ直す。 この、厳しい環境のAJで、智也はこれから一人で戦わないとならない。 そう、望んだのは自分だ。 エレベーターで会議室まで行くため、その前で少し待つ。 やがてすぐに扉が開いたがーー すると、そこに大成と、その後ろに若い男女のAJ社員が三人で乗っていた。 「あっ……」 智也は、会社では冷静でいないとと思うのに、大成と目が合ってしまい、思わずギョッとして目を大きく見開いてしまいそうになったがそれを堪えた。 「おはようございます」 そして、何も感じてないかのような顔で、他のAJの社員と同じように普通に大成に対して社長として頭を下げた。 「ああ……おはよう」 大成もすぐに智也から目を離し前を向き、智也に対して普通の社員を扱うような態度をとる。 智也は乗り込んだが、その瞬間、微かに大成の纏う蠱惑的な香りがして脳を電気が走ったように刺激された。 大成の、匂い立つような男の色気から漂うその香りは、僅かとしても他人からしたらもはや劇薬ではないかと思う。 自分でもどうしようもなく、脈動が早くなるのを感じる。 だが、何事もない素振りで男女にも朝の挨拶をして、一番後ろに立つ。 二人の社員も、この大会社の社長であり、妖艶な大人の男の容貌を持ち、若くして厳粛な威圧感を放つ大成と同じ空間にいるのが緊張するのだろう。 シーン……と静まり返った狭い空間に、汗が滲んできそうな強い緊張感が漂う。 やがて、会議室のある階に止まり扉が開いた。 大成は降りない雰囲気だったので、社員二人が大成に頭を下げ先に出た。 智也も後を続こうと動いた。 すると、大成とすれ違いざま頭を下げたその時ーー 大成の香りが一瞬強くなって、智也の胸がギュっと締め付けられた。 そして、その瞬間ーー 大成が、そっと大成のスーツの内ポケ

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    大成は、智也を37階のある部屋へ連れて行き、そこでやはり智也と二人きりになった。 大きな部屋の大きな窓からは、38階の大成の社長室から見えるのとほぼ同じ東京の景色が一望できた。 その近くには、いかにも高級そうな机。 そして、その上に2台の最新のPCと1台のタブレットが置かれ、周りにはプリンターや大きなプロジェクターがあり、今流行りの人間工学を駆使した疲れにくいと言う高価格のワークチェアがセットされていた。 中央には、大人数でも会議できそうなソファ3台と大きいテーブル1台も置かれている。 そして、部屋の隅には、紙コップ式の自販機まで置いてある。 好きなボタンを押せば、紅茶、お茶も豆を一から挽いて入れるコーヒーも、ホットとアイスが飲み放題。お金は必要ない。 その他にも炭酸飲料やエナジー系まである。 「鈴木君。ここが今日から君だけの部屋だ。好きに使ってくれ。それから……」 大成はそう言うと、不意に智也の腕を取り、近くにあったのドアを開けて中に連れ入った。 中には、短い廊下を挟み左右に更に別の部屋のドアが幾つかあった。 それを、大成が指さす。 「ここがトイレで、あっちがシャワー室で……その向かいが台所。台所には冷蔵庫もある」 大成は、智也の腕を再び引っ張って、台所横の四つ目のドアの前に来ると開けて言った。 「ここが……仮眠室…」 電気をつけなかったから薄暗い部屋に、仕事の合間の仮眠に使うにはやけに大きなダブルベッドがあった。 智也の脳裏に、急に数時間前の大成との激しい性交がよみがえる。 智也の心臓が跳ね、大成の触れる智也の腕の辺りが熱くなり智也は焦る。 でもそれを隠してふと大成に視線をやると、大成も智也を見詰めていた。 智也は、性交の匂いのする恋愛じみた雰囲気になる事を恐れ、咄嗟に視線を外し淡々と言った。 「はい。わかりました」 そして、大成一人をその場に残し、サッサと机やソファのある大きな部屋に戻る。 だが、大成と離れる瞬間、大成のいつもの蠱惑的な香りがして胸がズキとした。 すると、大成も戻って来て、さっきの変な雰囲気は何も無かったかのように話を続けた。 「今日から出勤と帰宅は、こちらが用意するハイヤーを使ってくれ。それと、昼食と、どうしても仕事が終わらなくて仕事部屋で

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    智也は、元々人付き合いは上手くないし苦手だ。自覚もしてる。しかし、空間デザイナーは対人折衝も仕事の内で、智也もこの1年、社会人として人間関係には努力してきた。だが――今から会うのは、外装デザイナーの西畠(にしはた)建築界の天才で雲上人で、マスコミにもよく取り上げられる。それだけでも緊張感があるのに、智也の母より年上で、智也の更に肩に力が入り口の中が乾く。さっきのファイルの写真や過去にテレビのニュースで見た西畠は、流石女性でここまでの地位を築いただけあり、誰から見ても負けん気の強い顔立ちをしていて、智也もそれを感じてもいた。だが――「西畠先生初めまして。鈴木智也です」智也が西畠に深々頭を下げると。「あら~!鈴木君って、写真で見た顔より実際は更に若いわね。まだ高校生って言っても学生証無しで学割り受けられるわよ。でも、写真も実物も本当に凄いイケメンねぇ~アイドルか俳優さんって言っても全然不思議じゃないわね!」意外な事に智也と初めて対面した西畠は、開口一番そう言い、口調は朗らかで、でも快活で、良い意味で知り合いのおばさんのような親しみやすさがあった。「とんでもありません」智也は、再び絶妙な角度で頭を下げると、品位ある清廉な声で返した。そこからは、智也が内心今感じて必死で隠している緊張感は一見したら読み取れず、他人には、智也は顔は学生のように若いが話すと落ち着いたしっかりした社会人と言う印象を与えた。だが、智也の額の髪の生え際には、薄っすらとだが緊張の汗が滲んでいた。それくらい、西畠は智也にとって偉大な人物だった。すると、そんな智也と西畠の会話する姿を近くでしっかりと見ていた大成が、まるで智也の額のそれを感知したかのようにそっと智也の背中に手を当てた。そして西畠に、まるで自分の大切な人を紹介するような、穏やかでありながらしっかりした口調で言った。「西畠先生。私からお願いします。今日から鈴木さんを本当に、どうかよろしくお願いします」そんな、智也を推す大成の声にも、智也の背中の大成の手にも智也は驚く。そして、その大きな大成の手を智也の背中に感じると、智也の緊張感で硬直していた体から、意識せず自然と悪い方の力みだけがストンと抜けた。どうしてそうなるのか自分でもわらかず、そんな自分に智也は戸惑う。「鈴木君。実はあなたのデザインが素晴ら

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