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第11話

Author: 白黒ねこ
すべての手続きを終え、私はようやく念願をかなえ、憧れていた大学で学び始めた。

卒業してから何年も経っていたが、ずっと専門分野の仕事を続けてきたため、授業にもどうにかついていけた。

私にとっては、勉強のほうが瑛介を手放すより、はるかに簡単だった。

これほど長く重ねた思いを、簡単に捨てられるはずがない。

時間ができるたび、これまでの私たちの関係は何だったのだろうと考えた。

家族としての情なのか、友情なのか、それとも愛情だったのか。

考え続けた末に、ようやく答えが出た。

本当に愛し合っていたのなら、こんな疑問を抱くはずがない。

ある日の授業後、いつものように疲れた身体を引きずり、寮へ戻ろうとしていた。

その時、スマホが鳴った。

見覚えのない番号だった。

誰なのかは、すでに分かっていた。

それでも私は通話に出た。

「奈緒、やっと見つけた」

久しぶりに瑛介の声を聞き、動きを止めた。

どれほどきっぱり別れたつもりでも、こうして再び向き合えば、平静ではいられなかった。

「何の用?」

胸の痛みを押し殺し、冷たい声で返した。

「あのSNSのアカウント……見たんだろ?」
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