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第65話 真実の発露

Author: 宵更カシ
last update publish date: 2026-09-04 06:55:55

 海上レストラン『グランガルフ』の進水式。

 雲一つない青空の下、盛大に飾られたステージに上った。

 司会の他愛のない挨拶からマイクが渡って、

「本日は、お集まりいただきありがとうございます」

 そんな、変哲のない台詞から始まった。

 しかしこんな大勢の前でマイクを取って、自分が主役の場はいつぶりだろう。

 あの豪華客船で始まった屈辱が、もう遠い昔のように思う。

 だけど、華やかさとは裏腹に、手にした原稿の端々に暗雲が立ちこめている。

 これを口にしてもしなくても、きっと私への刃は消えない。

 大きく息を呑み、告げた。

「進水式の前に、告発したいことがあります」

 どよめく会場。

 屋根のない、開放的な空間なのに、それは私の元までしっかりと伝わってくる。

「日野内グループへの偽装工作、豪華客船の爆破、これらの真実です」

 後ろの方で、不敵に私を見ていた田沢湖 羽海の表情が一瞬凍り付いた。

 そして慎太郎が出てくると私の手を取り、

「半年以上前から彼女の周りで起こっていた奇妙な出来事。僕を始め、多くの人間の協力で全てが明かされました」

 口火を切って話し出すと、彼女の顔色はますます青く
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