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第673話

Author: 青葉凛
「言っておくけれど、私のご機嫌をとったからって完全に気を許したわけじゃないわよ?」

紫音はわざと鋭い視線を浩一に向け、チクリと釘を刺した。

「もし蘭を泣かせたりしたら、相手があなたでも容赦しないから。私の可愛いアシスタントを傷つけるようなら、徹底的に潰すわ」

その言葉に、蘭の瞳が感動で潤んだ。ああ、私はなんて幸せ者なんだろうと、本気で紫音に抱きつきたくなる。

対する浩一は、大げさに両手を挙げて降参のポーズをとった。

「勘弁してくれ。俺がこの子を悲しませるなんて、天地がひっくり返ってもありえないよ。毎日どうやって愛でようか考えてるくらいなのに」

「……ふふっ、ならいいわ」

呆れつつも、紫音の口元には笑みがこぼれた。

二人がここまで来るのに、決して平坦な道のりではなかったことを知っている。だからこそ、その絆の強さは本物だと確信していた。

「じゃあ、仕事が終わる頃にまた迎えに来るよ」

浩一は爽やかに言い残し、一旦オフィスを後にした。

彼を見送った後、紫音は蘭に向き直った。

「さて、蘭は少し休んでていいわよ。残りの業務は私が片付けるから」

「そんなのダメです!私もやり
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