Share

番外編①藍side

Penulis: 藤永ゆいか
last update Terakhir Diperbarui: 2025-04-30 10:30:45

【藍side】

これは、俺たちが両想いになった日のお話。

「あのね。私、藍に大事な話があるの」

「大事な話?」

「うん……」

屋上で陣内が去ったあと、俺は萌果に大事な話があると言われた。

「えっと、わ、私ね……」

萌果は、今まで見たことがないくらいに真剣な面持ちで。

まさか大事な話って、告白の返事でもされるのか!?

萌果が福岡から引っ越してきた日。

『俺は、今も萌果のことが好きだから』って伝えてから、特に萌果から返事とかはもらっていなかったから。

やっべー。そう思ったら、急に緊張してきた。

口の中が乾いて、胸の鼓動がバクバクと速くなる。

思い返してみれば、先に萌果に告白していたとはいえ、付き合ってもいないのにキスしたり。

抱きしめたり、キスマークをつけたりもしていたから。

何より、お仕置きと言って萌果の弱い耳をわざと攻めたり、意地悪とかもしてしまっていたから。

たぶん……俺とは付き合えないって言われるんだろうな。

好きな子に、二度も振られるのは正直かなりキツいけど。

萌果。振るなら優しい言葉じゃなく、潔くバッサリと振ってくれ──!

「あの、私……藍のことが好き……!」

……は?

「まじで?萌果ちゃんが……俺のことを好き?」

「うん」

嘘だろ!?てっきり、振られるとばかり思っていたのに。

萌果の口から飛び出した言葉は、まさかの『好き』で。

俺は目を何度も瞬かせながら、ぽかんとしてしまう。

「何それ。ドッキリとかじゃなくて?」

「うん。私は藍のことが、弟でも幼なじみでもなく……ひとりの男の子として好きだよ」

……嬉しい。

俺は、萌果をぎゅっと抱きしめた。

「やべぇ。萌果が、俺のことを好きだなんて……!夢じゃないよね?」

「夢じゃないよ。ちゃんと現実だから」

俺が彼女を抱きしめる腕に力を込めると、萌果も抱きしめ返してくれた。

「それじゃあ……萌果はもう、俺のものだね」

俺は、萌果の唇を塞いだ。

「んっ……」

俺は、萌果の唇に自分の唇を繰り返し重ねる。

「まさか、萌果ちゃんと両想いになれる日が本当に来るなんて、思ってなかったから……すっげー嬉しい」

ずっとずっと、こんな日が来ることを待ち望んでいた。

だけど、俺は小学生の頃に萌果に振られているから。

萌果と両想いになるのは、叶わない夢で終わるのかもしれないと思っていたんだ。

「大好きな萌果ちゃんと、両想いになれて……俺、今
Lanjutkan membaca buku ini secara gratis
Pindai kode untuk mengunduh Aplikasi
Bab Terkunci

Bab terbaru

  • 芸能人の幼なじみと、ナイショで同居しています   番外編③〈第2話〉

    思い立った俺は急いで2階に行き、母さんのクローゼットからブルーと白のアロハシャツを引っ張り出す。これは母さんが昔、父さんと新婚旅行でハワイに行ったとき、旅の記念に買ったものらしい。アロハシャツは正直、派手でダサいけど……これも変装のためだ。デニムを履き、サングラスとキャップをして……シャツの裾を軽く結んで、なんとか自分らしく。着替えを終え、鏡に映る自分を見た俺は、思わず苦笑。やべぇ。この格好、めちゃくちゃ派手だな。まあ、モデルの久住藍がまさかこんな格好で街を出歩いているなんて、誰も思わないだろうし。萌果やファンの子たちに、バレなきゃいいんだ。そう自分に言い聞かせると、俺はサンダルを履いて走って家を出た。◇自宅の最寄り駅から電車に揺られ、3駅先の街へとやってきた。俺は萌果にバレないよう距離をとり、彼女の後ろ姿を遠目に追う。夏樹とはどうやら駅前で待ち合わせらしく、萌果が噴水の前に立つ。ふわりと風が吹き、萌果のミディスカートの裾がなびく。噴水の前を通り過ぎる人たち……特に若い男が萌果のほうをチラチラと見ていくのは、気のせいだろうか。「萌果!」声がしてそちらに目をやると、短髪の奴が萌果に向かって手を振っている。あの子が……夏樹か。夏樹は黒の半袖シャツに、ライトグレーのチノパンに白のスニーカー。肩に小さめのリュックをかけ直しながら、低い声で笑う。うん。夏樹は高身長で、見た目からしても男っぽいし……やっぱり間違いないな。「夏樹!」萌果が弾けるような声で夏樹の名を呼び、迷いなくタタタッと駆け寄る。そして、夏樹の胸に飛び込むように、思いきり抱きついた──。その光景に、俺の心臓はドクンと大きく跳ねる。はああ!?抱きつくって!?まるで殴られたような衝撃に、俺はグラリとよろめく。萌果が、俺以外の男に、あんな風に抱きつくなんて……信じられない。まだデートの序盤だというのに、すでに胸がキリキリと痛む。目の前の光景が、鈍い痛みを伴って俺の心を蝕んでいくようだった。そうこうしているうちに、二人が近くのカフェに入るのが見えた。俺もコソコソと後ろからついていき、窓際の隅の席に腰かける。淹れたてのコーヒーの香ばしい匂いが、俺の鼻をくすぐる。俺は一息つくと、サングラスをずらして周囲を確認。このアロハシャツ、おしゃれなカフェの店内では少し浮

  • 芸能人の幼なじみと、ナイショで同居しています   番外編③〈第1話〉

    【藍side】 5月のとある休日。昼食を終えた俺は、萌果とリビングのソファに肩を並べて座り、テレビで流れるバラエティ番組をぼんやりと眺めていた。 萌果の隣にいるだけで、穏やかな時間が流れる。 ~♪ 突然、軽快な着信音が響き、萌果のスマホが光った。 「あっ。夏樹(なつき)からだ」 画面を覗き込む萌果の顔が、みるみるうちに輝きだす。 その屈託のない笑顔に、俺の心は一瞬で鷲掴みにされる。 本当に可愛い……って。いや、待てよ? 今、萌果ちゃん、『夏樹』って言ったよな? その名前は、もしかして……? 「ねえ。藍、聞いて!今度、福岡に住んでいたときの友達が、東京に遊びに来るんだって!」 萌果の声が弾む。その声が、俺の胸に小さくさざ波を立てた。 福岡――それは、俺と萌果が離れて過ごした5年間を意味する。俺の知らない、彼女の過去の話に、胸の奥がじんわりとざわつく。 「へえ、どんな子?」 心の内を隠すよう、俺は声を低くした。 「夏樹?すごく元気な子で、いつも一緒にバカなことやってたなあ。懐かしい」 萌果が、昔を懐かしむよう宙を仰ぐ。 「ほら、藍。見て。この子が夏樹だよ」 萌果が、無邪気な笑顔でスマホを俺に差し出してくる。 その画面を覗き込んだ瞬間、俺の視界は一気に凍りついた。 写っていたのは、中学の制服姿で屈託なく笑う萌果と……短髪で、驚くほど整った顔立ちの「男」。 俺の心臓が、ドクン、と不穏な音を立てて大きく脈打つ。 おいおい、夏樹って、どう見ても男じゃないか!? カーキ色のシャツをラフに着こなし、萌果の肩に当たり前のように腕を回している。その男は、眩しいほどの笑顔で、萌果にぴったりと寄り添っていた。 くそっ、なんだこの近すぎる距離は! 「……へえ、この子が」 努めて冷静を装ったはずなのに、萌果に尋ねる声が、わずかに震えた。 やばい。落ち着け、俺。 「それでね、来週の土曜日に夏樹と会おうってことになって」 萌果の無邪気な笑顔が、逆に俺の心をざわつかせる。 来週の土曜、萌果があの男とふたりで会うのか? いやいや、ダメだろ。俺という彼氏がいながら、他の男と堂々と会うなんて……! 萌果は友達って言うけど、あの写真の距離感は絶対に怪しいだろ。 もしかしたら、夏樹が萌果の元カレとか初恋の相手って可能性も……。 「萌果ちゃ

  • 芸能人の幼なじみと、ナイショで同居しています   番外編②〈第3話〉

    「藍がやりたいのなら、俳優のお仕事も絶対にやったほうがいいよ!」 「萌果……。でも……」 藍の表情が、わずかに曇る。 「萌果は、嫌じゃない?」 「何が?」 「俺が、テレビで女の子と共演するのがさ。俺は、萌果が嫌って思うのが嫌なんだよ」 私が……? 「事務所で俳優をやってる先輩が恋愛ドラマに出たら、付き合ってる彼女に『他の女の子と、抱き合ったりキスしないで!』って、言われたらしくて。結局、それが原因で別れたって聞いたから」 「大丈夫だよ」 私は、藍の頬をそっと両手で挟む。 「そりゃあ私だって、自分の彼氏が他の女の子とキスしてたら嫌だって思うよ?でも、それは仕事だって思えば、全然大丈夫」 「萌果……」 「もし藍が私のことを気にして引き受けないって言うのなら、そんな遠慮いらないから。私のせいで、藍のチャンスを奪いたくないし。藍には、やりたいことをどんどんやって欲しい」 「……ありがとう!」 藍が、私のことを正面から力いっぱい抱きしめてくる。 「前にも言ったけど。私は、久住藍のファンだから。モデルだけでなく、俳優としての藍も見てみたいし。頑張る藍を見られる機会が増えるのは、素直に嬉しいよ」 私は、藍の背中に腕をまわす。 「私は藍のこと、一番に応援してるから」 「ありがとう。萌果ちゃんのおかげで、決心がついたよ。俺……頑張ってみる」 藍の目が細められ、端正な顔が近づいてくる。 そして、私の鼻先にチュッと唇を押しつけた。 「萌果ちゃん、大好きだよ」 「私も、大好き……んっ」 唇に、ついばむようなキスが繰り返し降ってくる。 藍の唇、柔らかくてキスすると気持ち良い。 「口、開けて」 「ふ……ぁ」 言われるがまま隙間を開くと、すぐに舌が入り込んでくる。 「は……、っん」 口内を深くまでむさぼられ、呼吸が上手くできなくなっていく。 「はぁ、やばい。キス止まんない……。俺、今夜は萌果を寝かせられないかも」 「っ、ええ!?」 ね、寝かせられないって……! 「んっ」 再び唇が重ねられ、またすぐに深く絡められる。 「ここで同居してる間は、イチャイチャし過ぎないって萌果と決めてたけど。今夜はふたりだけだから……いいよね?」 私の首筋にキスを落としながら、藍が妖艶に微笑む。 「うん。いいよ……今日は特別」 私も、藍ともっ

  • 芸能人の幼なじみと、ナイショで同居しています   番外編②〈第2話〉

    『ここ』と言って、藍がぽんぽんと叩いたのは、自分の足の間。︎︎︎︎︎︎ 「そっ、そんな!恥ずかしいよ!」 「なんで?今日は母さんもいないから、家には俺と萌果の二人だけだよ?」 「そうだけど……」 「久しぶりの、ふたりきりだから。俺、萌果とくっつきたいなぁ」 くっつきたいって、そんなにハッキリと言われたら……断れない。 ふたりきりの空間で、藍と見つめ合うこと数秒。 「おっ、お邪魔します」 私が何とか勇気を出して自分から藍の足の間に座ると、後ろからぎゅっと抱きしめられた。 「お邪魔って、全然邪魔なんかじゃないよ」 耳元で囁かれて、どきっと心臓が跳ねる。 ピタリと密着する体。背後から、藍の熱が伝わってきて……やばい。 藍との距離がいつも以上に近く感じて、ドキドキする。 あまりの近さに、私は耐えられず……。 「あっ。あの俳優さん!私、最近好きなんだよねぇ」 「は?」 私が咄嗟に指さしたのは、今たまたまテレビに映った、最近女子高生の間で人気の若手俳優。 塩顔イケメンの彼はテレビのバラエティー番組で、爽やかな笑顔を振りまいている。 「……萌果ちゃん、あの俳優が好きなの?」 「う、うん。柚子ちゃんもかっこいいって言ってたし。最近活躍してる人のなかでは、私も好きだよ」 「へー」 藍が、鋭い目つきでテレビを睨みつける。 「俺とこの俳優、どっちがかっこいい?」 「えっ」 「ねぇ、どっち?」 「……ひゃっ」 藍に後ろから抱きつかれながら、耳たぶに吸いつくようなキスをされて、思わずビクッと体が跳ねた。︎︎︎︎︎︎ 「萌果ちゃん、早く答えてよ」 「……あっ」 耳たぶを藍の舌が繰り返し這い、くすぐったさに震える。 「ら……待って」 体をよじりながら抵抗するも、後ろから抱きしめられているため身動きがとれない。 「萌果がちゃんと答えるまで、やめないから」 熱を帯びた唇が首筋をゆっくりと下っていき、パジャマの下に彼の手が滑り込む。 「ねえ、どっちが好きなの?」 「……っ、ら……んっ」 「なに?聞こえないよ」 藍ってば、ほんとイジワル! 「藍……だよ。私は、藍が一番好き」 「はい。よくできました」 ようやく藍の唇が離れ、ニコッと満足げに微笑まれる。 「これからは、他の男に好きって言うの禁止。萌果が好きって言っていいのは

  • 芸能人の幼なじみと、ナイショで同居しています   番外編②〈第1話〉

    藍と恋人同士になって、早いもので2週間が経った。 私の両親が福岡から東京に戻ってくるのが延期になったため、当初の予定の1ヶ月を過ぎた今も久住家で居候させてもらっている。 土曜日の今日は、燈子さんが朝からお友達と1泊2日の旅行に出かけていて家にいない。 夕食と後片づけを終え、私はリビングでまったりと過ごしていた。 そういえば、夜に家で藍とふたりきりなのは久しぶりかも。 単身赴任中の藍のお父さんが過労で倒れて、橙子さんが様子を見に行ったあの日以来かな? ふと、そんなことを考えていると。 「萌果ちゃん、お先ーっ」 お風呂上がりでスウェット姿の藍が、首から下げたタオルで濡れた髪を拭きながら現れた。 うわ。藍ったら、濡れた髪がやけに色っぽい。 「藍。髪乾かさないと、風邪引くよ?」 タオルで拭いただけの藍の濡れた髪を見て、思わず声をかける。 「大丈夫だよ。すぐに乾くから平気だって」 もう。またそんなこと言っちゃって。藍って、昔から面倒くさがり屋なんだから。 小学生の頃だって、髪をちゃんと乾かさずに寝ちゃって、何回風邪を引いたことか。 「私が乾かしてあげるから。こっち来て」 「えっ。萌果ちゃんが、乾かしてくれるの?」 藍の目が、キラキラと輝く。 う。私ったら、つい昔からのクセで……。 「それじゃあ、萌果にお願いしようかなー」 藍がニコニコと、私の前に腰をおろした。 ……仕方ない。久しぶりに、藍の髪を乾かしてあげよう。 私はドライヤーを手に、藍の髪を乾かし始める。 藍の柔らかい髪に指を通すと、ふわっとシャンプーの甘い香りがした。 「萌果ちゃんにこうして髪を乾かしてもらうの、久しぶりだね」 「そうだね。私が福岡に行く前だから、小学生以来かな?」 「懐かしいなぁ」 藍の髪は、あの頃と変わらず綺麗で。彼の髪を乾かしながら、私は目を細める。 「そうだ。萌果ちゃん、お風呂これからでしょ?お風呂から上がったら、次は俺が萌果ちゃんの髪を乾かすよ」 「えっ、いいよ」 「遠慮しないで。自分の彼女の髪、一度乾かしてみたかったんだ」 『彼女』 藍と付き合って2週間が経ったけど、その言葉を聞くと胸の奥のほうがくすぐったくなるんだよね。 「ねっ?だから、あとで俺にやらせてよね

  • 芸能人の幼なじみと、ナイショで同居しています   番外編①藍side

    【藍side】これは、俺たちが両想いになった日のお話。「あのね。私、藍に大事な話があるの」「大事な話?」「うん……」屋上で陣内が去ったあと、俺は萌果に大事な話があると言われた。「えっと、わ、私ね……」萌果は、今まで見たことがないくらいに真剣な面持ちで。まさか大事な話って、告白の返事でもされるのか!?萌果が福岡から引っ越してきた日。『俺は、今も萌果のことが好きだから』って伝えてから、特に萌果から返事とかはもらっていなかったから。やっべー。そう思ったら、急に緊張してきた。口の中が乾いて、胸の鼓動がバクバクと速くなる。思い返してみれば、先に萌果に告白していたとはいえ、付き合ってもいないのにキスしたり。抱きしめたり、キスマークをつけたりもしていたから。何より、お仕置きと言って萌果の弱い耳をわざと攻めたり、意地悪とかもしてしまっていたから。たぶん……俺とは付き合えないって言われるんだろうな。好きな子に、二度も振られるのは正直かなりキツいけど。萌果。振るなら優しい言葉じゃなく、潔くバッサリと振ってくれ──!「あの、私……藍のことが好き……!」……は?「まじで?萌果ちゃんが……俺のことを好き?」「うん」嘘だろ!?てっきり、振られるとばかり思っていたのに。萌果の口から飛び出した言葉は、まさかの『好き』で。俺は目を何度も瞬かせながら、ぽかんとしてしまう。「何それ。ドッキリとかじゃなくて?」「うん。私は藍のことが、弟でも幼なじみでもなく……ひとりの男の子として好きだよ」……嬉しい。俺は、萌果をぎゅっと抱きしめた。「やべぇ。萌果が、俺のことを好きだなんて……!夢じゃないよね?」「夢じゃないよ。ちゃんと現実だから」俺が彼女を抱きしめる腕に力を込めると、萌果も抱きしめ返してくれた。「それじゃあ……萌果はもう、俺のものだね」俺は、萌果の唇を塞いだ。「んっ……」俺は、萌果の唇に自分の唇を繰り返し重ねる。「まさか、萌果ちゃんと両想いになれる日が本当に来るなんて、思ってなかったから……すっげー嬉しい」ずっとずっと、こんな日が来ることを待ち望んでいた。だけど、俺は小学生の頃に萌果に振られているから。萌果と両想いになるのは、叶わない夢で終わるのかもしれないと思っていたんだ。「大好きな萌果ちゃんと、両想いになれて……俺、今

Bab Lainnya
Jelajahi dan baca novel bagus secara gratis
Akses gratis ke berbagai novel bagus di aplikasi GoodNovel. Unduh buku yang kamu suka dan baca di mana saja & kapan saja.
Baca buku gratis di Aplikasi
Pindai kode untuk membaca di Aplikasi
DMCA.com Protection Status