/ BL / 血と束縛と / 第18話(3)

공유

第18話(3)

작가: 北川とも
last update 게시일: 2026-03-03 14:00:39

 この部屋に泊まったとき、習慣のように体を重ねているが、与えられる感覚に慣れる気配はまったくない。いつでも和彦は、三田村の感触を新鮮に感じ、適度に緊張もしていた。まるで、つき合い始めたばかりの恋人同士のように。

 三田村が一度繋がりを解き、促されるまま和彦は仰向けとなる。ようやく三田村と向き合い、抱き合えると思ったが、和彦が両腕を伸ばす前に三田村に足を抱え上げられ、性急に再び繋がる。

「ああっ」

 和彦が喉を反らして声を上げたときには、大きく腰を突き上げられ、とっくに蕩けた襞と粘膜を強く刺激される。身を捩りたくなるような快感に、下肢どころか、瞬く間に全身を支配されていた。

「――……先生」

 顔を覗き込んできた三田村に唇を吸われ、無意識に甘えるような声を洩らす。深く唇が重なると、夢中で口づけを貪る。和彦は両腕を三田村の背に回そうとしたが、それは許されなかった。

 三田村に両手を握られて、ベッドに押さえつけられる。そのまましっかりとてのひらを重ね、指を絡め合っていた。

「あっ、あっ、あ
이 작품을 무료로 읽으실 수 있습니다
QR 코드를 스캔하여 앱을 다운로드하세요
잠긴 챕터

최신 챕터

  • 血と束縛と   第26話(22)

     さらに和彦の興奮を煽るように、三田村の指が内奥の入り口を軽く擦り始める。刺激に弱いその部分はすぐに物欲しげにひくつき、押し込まれる指を少しずつ呑み込み始める。和彦自身の汗と、三田村の唾液が垂れて湿っているせいもあり、引き裂かれるような痛みはなかった。何より、三田村が慎重だということもある。 挿入された指が円を描くように内奥で蠢き、自分でもどうしようもない反応として和彦は、引き絞るように内奥を収縮させた。その感触を楽しむように指を出し入れされ、そうしているうちに、三田村を受け入れる態勢ができてくる。 指の数を増やされて、内奥の浅い部分をある意図を持って押さえられる。三田村の口腔で和彦のものが完全に熟し、あとは破裂する瞬間を待つだけとなる。すると三田村が口腔での愛撫をやめて顔を上げ、内奥からは指を引き抜いた。「三田村……?」 声を発した瞬間、和彦は羞恥で燃え上がりそうになる。甘ったるくてすがりつくような自分の声が信じられなかったのだ。三田村も気づいたはずだが、何も言わず、口元に微かに笑みめいたものを浮かべてすぐに、表情を引き締めた。 片足をしっかりと抱え上げられて、綻んだ内奥の入り口に猛った欲望が押し当てられる。指とは比較にならない大きさと熱を持ったものが、内奥を押し広げていく。 息苦しくなるような異物感に、眩暈がするほどの高揚感を覚え、たまらず和彦はきつく目を閉じる。瞼の裏では鮮やかな色彩が点滅し、飛び交っていたが、それもわずかな間だ。一気に真っ赤に染まった。 混乱するほど強烈な感覚――快感が和彦に襲いかかっていた。「んあっ……」 ビクビクと体中を震わせながら目を開けると、三田村は食い入るように和彦の下肢を見つめていた。三田村の欲望を内奥に受け入れながら、和彦は絶頂に達していたのだ。迸らせた精で、下腹部が濡れている。「――〈これ〉を、見たかったのか?」 和彦が抑えた声で問いかけると、ふっと眼差しを和らげて三田村が頷く。「ああ」 三田村が腰を進め、内奥深くまで逞しい欲望を埋め込まれる。息を詰めて重々しい衝撃に耐えていると、三田村が覆い被さってきた。和彦は

  • 血と束縛と   第26話(21)

    「そんなこと言って、どうなっても知らないからな」 三田村の胸元に顔を伏せ、舌先で肌を舐め上げる。すると三田村が大きく息を吸い込んだ。「先生――……」 わずかに動揺を滲ませた声を発した三田村だが、あえて無視した和彦は、微かに濡れた音を立てながら肌を吸い上げ、舌を這わせる。 三田村が深くゆっくりとした呼吸を繰り返すたびに、胸が大きく上下する。落ち着いているようだが、触れている三田村の肌が熱を帯びていくのを、和彦は感じていた。それだけではなく――。 腹筋のラインを舌先でくすぐりながら、スウェットパンツの上から三田村の両足の間に触れる。何よりも明らかな反応がそこにはあった。上目遣いで三田村の表情をうかがう。優しいだけではない、狂おしい欲情を湛えた眼差しが、じっと和彦を見つめていた。 次の瞬間、三田村に腕を掴まれて引っ張られる。体を引き上げられてベッドに押さえつけられ、間近で三田村と目が合ったかと思うと、強引に唇を塞がれた。 これが今日、三田村と初めて交わす口づけだった。一瞬にして和彦の全身が、燃え上がりそうに熱くなり、身悶えしたくなるような強い欲情が胸の奥で生まれる。 唇と舌を貪り合いながら、三田村の指がパジャマの上着のボタンにかかる。ボタンを一つ外されるごとに期待が高まり、和彦は小さく声を洩らす。そんな和彦を宥めたいのか、煽りたいのか、三田村の舌が口腔に入り込み、感じやすい粘膜をじっくりと舐め回される。 ようやくパジャマの上着を脱がされると、和彦は両腕を三田村の背に回し、虎の刺青を夢中でてのひらで撫でる。三田村の筋肉がぐっと引き締まり、一際体が熱くなった。普段は誠実で優しい男だが、背の虎に触れると簡単に猛々しい獣に変わり、その変わり様に、和彦は惚れ惚れとしてしまう。 自分が、この男を変えられる特別な存在なのだと、強く認識できるからだ。 背の虎に夢中になっている間に、三田村に下肢を剥かれる。さらに、すでに高ぶっている三田村の欲望を両足の間に擦りつけられ、互いのものがもどかしく擦れ合い、焦れるような感覚を生み出す。「――先生、俺に舐めさせてくれ」 三田村が耳元で、掠れた声で囁く。耳朶に触れ

  • 血と束縛と   第26話(20)

     不器用で優しい男を、そんな気持ちで苦しめていいのか――。 ふっと魔が差したように、そんなことが頭を過る。すると、中嶋に言われた。「先生がそんなことを考えていると知ったら、多分三田村さんは、喜ぶと思いますよ。もっとも、あの無表情は変えないと思いますけど」「……根拠は?」「元ホストの勘」 真剣に聞くのではなかったと、和彦は背もたれにぐったりと体を体を預ける。「元ホストの勘で、もう一つ言いたいことがあるんですが」「この際だ。なんでも言ってくれ」「――三田村さんは、手に入れるためじゃなく、失わないために鬼になるタイプですよ。命がけで先生に手を出したんなら、死んでも先生から離れないでしょう。そんな人が、先生に振り回されたぐらいで参るとは、到底思えません」 のろのろと姿勢を戻した和彦は、どういう表情を浮かべればいいかわからず、結局、聞こえなかったふりをしてコーヒーを啜る。 空気の読める中嶋はそれ以上は何も言わず、澄ました顔でチョコレートを摘まみ上げた。** さすがに夜は少し冷えると、開けた窓から外を眺めていた和彦は軽く身震いする。パジャマ姿で夜風に当たるのは、少々無謀だったようだ。 ただ、窓を閉めていては感じない夜風の冷たさや、街中とは明らかに違う空気の匂いは、堪能する価値がある。何より、静かだ。風が木々を揺らす音がせいぜいで、車のエンジン音すら響くことはない。本当に、周辺に人気がないのだ。 こんな環境に身を置くと、ふらりと夜の散歩に出かけたくなる和彦だが、それは明日の楽しみにしておこうと、静かに窓を閉めた。 ベッドの傍らを通り過ぎ、部屋を出る。廊下はぼんやりとした明かりで照らされているが、人影はない。立派すぎる別荘も、宿泊者が少ないときはただ寂しいだけだなと思いながら、和彦は隣の部屋の前へと行く。 露骨な気遣いを示した中嶋は一階の部屋を利用しているため、二階で休んでいるのは、和彦ともう一人しかいない。 ノックもせずに静かにドアを開けると、室内の様子がわかる程度には明るかった。光源は、音量を抑えたテレビだ。和彦は足音を

  • 血と束縛と   第26話(19)

     かつてペンションだったという建物は、そこかしこにその名残りがある。食器の数だけではなく、そもそも部屋数が多いし、風呂も大きい。立地的には、ほどよく隠れ家と呼べる場所にあり、総和会が人を集めるのに利用しているのも、こういったところが使い勝手がいいためだろう。「……悪党の巣窟、か……」 さきほど三田村から聞いた言葉を、無意識に和彦も呟く。賢吾のことなので、三田村に話しながら、自虐とも皮肉ともとれる表情を浮かべていたかもしれない。 和彦に気づいた中嶋が、皿をテーブルに置いて声をかけてきた。「先生、コーヒーを飲みませんか? コーヒー豆を買ってきたんですよ」「だったら、ぼくが淹れる。君はその間に、自分の仕事をしてくれ」 脱いだジャケットをイスにかけると、さっそく和彦はキッチンに入り、コーヒーメーカーを使ってコーヒーを淹れる。 三田村の分はサーバーに残し、コーヒーを注いだ二つのカップを持ってダイニングに戻ると、中嶋は皿にお菓子を出しているところだった。「準備がいいな」「先生のお世話係ですからね、俺は。なんでも言ってください」 和彦は苦笑を洩らしてテーブルにつく。「適当でいいよ。手を抜かれたなんて、誰かに告げ口するつもりはないから」「さらりと怖いこと言わないでくださいよ、先生」 中嶋が隣に座り、同じタイミングでコーヒーを啜る。ほっと吐息を洩らした和彦は、高い天井を見上げた。「なんだか、寂しいな。こんなに広い別荘を、三人で使うなんて」「だからといって、総和会と長嶺組からぞろぞろと護衛を引き連れて、泊まる気にもなれないでしょう?」「まあ……。贅沢を言ってるな。みんな気をつかってくれたことなのに」「同じぐらい、思惑はあると思いますよ」 中嶋から意味ありげな流し目を寄越され、和彦は顔をしかめる。「……何か、聞いているのか?」「長嶺組長からは何も。さっき言ったとおり、別荘に滞在する間のお世話係を頼まれただけです。それと南郷さんからは、先

  • 血と束縛と   第26話(18)

    「先生に、こんなみっともない言い分をぶつけるつもりはなかったんだ。……こういうとき、どう自分を取り繕えばいいか、この歳になるまで学習してこなかった。そうする必要を感じてこなかったからな」「みっともないなんて、言うな。ぼくの〈オトコ〉は……みっともなくなんてない。みっともないというなら、この世界で、誰かに守ってもらわないと生きていけないぼくのほうだ」 優しい男は、和彦の言葉を無視できなかったのだろう。数秒の間を置いて三田村は振り返った。「先生は――」「三田村、疲れたか? いろんな男に守られて……寝ている、ぼくとの関係に」 驚いたように三田村は目を見開き、再び和彦と向き合ったかと思うと、強い力で肩を掴んできた。「そんなことはないっ。組長や千尋さんのオンナになった先生に、手を出したときから、俺は覚悟していた。この世界で生きている限り、先生は絶対に俺だけのものにはならないことを。それに、この世界から抜け出した先生は、俺には見向きもしないことも。……先生に一瞥すらされないぐらいなら、俺はこの世界に先生を繋ぎとめ続ける。長嶺の人たちのオンナでい続けてくれと、願い続ける」 三田村の覚悟は、健気である反面、非情ともいえた。もし、三田村以外の男が言ったなら、勝手なことをと怒ったかもしれない。もっとも、三田村以外の男が、こんなことを言うはずがないのだが。「……鷹津は別なんだ。あの男は、ヤクザのようではあるが、こちら側の世界の人間じゃない。なのに、先生の番犬として側にいる。それが俺を嫌な気持ちにさせる……」 ハスキーな声を際立たせるように、低く抑えた口調で三田村が言う。表情には出ていないが、その声にはさまざまな感情が入り混じっており、三田村自身の内面を物語っているようだ。 肩を掴む三田村の左手の上に、自分の手を重ねた和彦は、手の甲の抉れたような傷跡を撫でる。「ぼくは、あんたに甘えているんだ。なんでも受け入れてくれて、優しくしてくれるから、ぼくが何をしようが、あんたは平気なのかと思っていた

  • 血と束縛と   第26話(17)

     和彦は少し考えてから、再び窓の外に視線を向ける。建物の中でじっとしているのがもったいなくなるような天気のよさと、風景の美しさだ。何より風が心地いい。「外の空気を吸いたい。つき合ってくれないか?」「……ああ」 今日の三田村はやはりどこかおかしい。和彦は、三田村と一緒に一階に下りながら、さきほどから感じていた違和感が、自分の気のせいではないと確信していた。 いつもの三田村であれば、和彦の望みに応じるとき、こう答えてくれるはずなのだ。『先生の望み通りに』と。 だが、今は――。 一階に降りると、まずキッチンを覗く。買ってきたものを冷蔵庫に入れている中嶋に、遠慮しつつ声をかけた。「庭にいるから、何かあったら呼んでくれ」 ごゆっくり、という言葉に送られて外に出ると、まず和彦は思い切り背伸びをする。あまりに勢いをつけすぎたせいで足元がふらついたが、背後に立っていた三田村にすかさず支えられた。振り返った和彦が礼を言うと、何事もなかったように三田村が離れた。 一体どうしたのかと問いかけようとした和彦だが、さすがに建物の前で話すことではないと思い、庭へと移動する。 庭には、和彦の名の知らない花たちが植えられており、穏やかな風に揺れている。まさか、こんなにきれいな――少女趣味すら感じる手入れされた庭を、巨大な暴力団組織が管理しているとは、誰も考えもしないだろう。ある意味、カムフラージュとしては完璧すぎる働きをしているともいえる。「――三田村、ここに咲いている花の種類、わかるか?」 腰を屈めて花を覗き込んでいた和彦は、傍らに立つ三田村を見上げて問いかける。三田村は、ごっそりと感情をどこかに置き忘れたような無表情だった。初夏の陽射しが降り注いでいるというのに、三田村が立っている場所だけ、温度が違っているようだ。もちろん、低いほうに。「先生がわからないのに、俺みたいな奴にわかるはずがない」 ここで会話が途切れ、二人の間に沈黙が流れる。姿勢を戻した和彦は、花ではなく、三田村の顔を覗き込んだ。「なんだか、あんたらしくない話し方だ。……何か、あった

  • 血と束縛と   第6話(1)

    **** 久しぶりに友人と会えて嬉しいのに、どうしても無視できない感覚が和彦の胸には広がっていた。「――それで、ダンナがクリニックに怒鳴り込んできて、大騒ぎになったんだ」「それを澤村先生は、ニヤニヤしながら眺めてたんだな」「そりゃもう、楽しかったからな。いつも威張り散らしてる奴が、受付の子の後ろに隠れて、真っ青になって震えてるんだぜ」「……相変わらず、イイ男に対しては鬼だな」 同僚の医者が、不倫相手の夫からいかに無様に吊るし上げを食らった

    last update최신 업데이트 : 2026-03-21
  • 血と束縛と   第6話(27)

    「――今、先生の周りにいる男の中で、平気で甘えられる立場にいるのは自分しかいないとわかってるんだ、あいつは。その立場に優越感を持っていて、堪能している。可愛い外見に騙されるなよ。なんといってもあいつは、俺の息子だ」「……念を押されなくてもわかっている」 いまさら意外でもないが、賢吾は、千尋をよく見て、把握していた。 少し外を出歩いてこようかと考えながら、窓を叩く雨を漫然と目で追っていた和彦だが、背後に気配を感じてハッとする。窓ガラスには、和彦のすぐ側に這い寄ってきた賢吾の姿が映っていた。まるで、獲物に忍び寄る獣の所作だ。

    last update최신 업데이트 : 2026-03-21
  • 血と束縛と   第6話(4)

     三田村の行動が嬉しかった。澤村と会った余韻のせいか、夕方までとはいえ、部屋で一人で過ごしたくなかったのだ。 久しぶりに友人と会えて嬉しかった反面、自分の現状が痛いほど肩にのしかかってきて、少し胸が苦しい。「……久しぶりに友人と会うと言って楽しそうにしていたのに、今は複雑な表情をしているな」 ふいに三田村に指摘され、和彦はシートに座り直す。露骨に顔に出したつもりはなかったが、三田村の目を誤魔化すことはできなかったようだ。「いい奴なんだ、ぼくが今さっきまで会っていた友人は。だからこそ、今の暮らしについて何も言えない

    last update최신 업데이트 : 2026-03-21
  • 血と束縛と   第5話(38)

     賢吾が目を細め、ひどく酷薄そうな表情となる。このとき和彦の心臓は、確実に賢吾の見えない手に鷲掴みにされていた。 「そうしてほしいか? そうなる覚悟で、三田村と寝たんだろ」 「……だったら、順番はぼくが先だ。先にあの男を手にかけたら、金輪際、ヤクザに手を貸してやらない」  賢吾の目の中で、大蛇がゾロリと身をしならせたような気がする。巨大な体で和彦をギリギリと締め上げてくるのも時間の問題かと思われた。  本当は、賢吾に向けてこんなことを言う恐怖に、身も心も凍りついていた。些細な衝撃で砕け散っても不思議ではないほどだ。  しかし賢吾は、和彦を

    last update최신 업데이트 : 2026-03-21
더보기
좋은 소설을 무료로 찾아 읽어보세요
GoodNovel 앱에서 수많은 인기 소설을 무료로 즐기세요! 마음에 드는 작품을 다운로드하고, 언제 어디서나 편하게 읽을 수 있습니다
앱에서 작품을 무료로 읽어보세요
앱에서 읽으려면 QR 코드를 스캔하세요.
DMCA.com Protection Status