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第5話(3)

Author: 北川とも
last update publish date: 2025-11-09 11:00:00

 たまらず、啜り泣きのような声を洩らすと、賢吾の手があごにかかり、限界まで振り向かされる。喘いだ次の瞬間には、賢吾に唇を吸われていた。

「――そろそろイかせてやろう。あまりイジメて、嫌われたくないしな」

 口づけの合間に、残酷なほど優しい声で言われる。だが、間近で見つめる賢吾の目には、巨体をしならせる大蛇の姿がちらついているようだった。表面上、どれだけ紳士的な物腰を取り繕っていても、この男の本性は隠しきれないのだ。

 実際、次に賢吾が放った言葉は、容赦なかった。

「ただし、イかせるのは、俺じゃない、三田村だ」

 和彦はゆっくりと目を開き、賢吾を見つめる。薄い笑みを浮かべた賢吾は、ペロリと和彦の唇を舐めてきた。

「痛いのが何より嫌いな先生に、俺なりに気をつかってるんだぜ。自分のオンナを痛めつけるのは趣味じゃないしな。ただ、どうしようもなく先生を泣かせて、よがり狂わせたくなるのは仕方ない。そういう性質だからな。……三田村は、その道具としては最適だ」

 賢吾が根っからのヤクザだと、頭では理解しているつもりだった。だが
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  • 血と束縛と   第11話(22)

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    last updateLast Updated : 2026-03-27
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