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第11話(20)

Author: 北川とも
last update publish date: 2026-01-03 17:00:55

 外から男二人のにぎやかな話し声が聞こえてくる状況で、求められるまま、やむをえず舌を絡め合い、唾液を交わす。引き出された舌を痛いほど吸われると、たまらず和彦は鷹津の肩にすがりついていた。

 ますます鷹津の腕の力が強くなり、和彦の中で奇妙な変化が起こっていた。鷹津のことがどうしようもなく嫌いで、嫌悪しているのに、そんな男にねじ伏せられるように口づけを交わしていると、高揚感に襲われ、体の奥深くから強引に官能を引き出される。

 官能に形を借りた、サソリの毒かもしれないと、ふとそんな考えが脳裏を過る。鷹津の毒を注入され、体も心も侵されていくのだ。

 思わず身じろごうとしたが、後頭部を押さえられ、熱い舌に口腔をまさぐられる。軽く揉み合ったが、外にいる人間に悟られるのを恐れ、結局和彦は、鷹津との口づけを続けるしかなかった。

 外にいる二人組は、何事もなくレストルームを出ていったが、それでも鷹津は、和彦を離そうとはしなかった。ここぞとばかりに、屈辱的な口づけを堪能しているのだ。

 ようやく唇を離したとき、すっかり和彦の息は上がっていたが、一方の
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