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第8話(15)

Author: 北川とも
last update Last Updated: 2025-12-06 08:00:48

「前から、この手の合成麻薬ってのは、ガキの間で流行っていたんだが、こいつは、特に性質が悪い。お菓子みたいな見た目で、手軽に気持ちよくなれる薬だと思って手を出したら、取り返しがつかなくなる」

「麻薬は麻薬だろ。どれも性質が悪い」

「この小さな粒が、一ついくらするかわかるか、先生?」

 和彦が首を横に振ると、三田村はティッシュペーパーを数枚取って、錠剤を包んでしまう。

「今の相場だと、一万円以上。合成麻薬の値段としては、なかなかの高さだ。だが、よく効く。含まれている〈砂糖〉の量が多いからな。一粒を飲むのはもったいないからと言って、砕いて分けて使う人間もいるらしい」

「使う?」

「少しずつ指に取って、粘膜に擦りつける。手っ取り早く楽しめて、相手がいれば二倍楽しめる――と、得意げに話すバカがいる」

「それは……」

 言いかけて、和彦はため息を洩らした。三田村の言う〈砂糖〉の意味がわかったからだ。そこに、風呂場から組員たちが、青年を引きずって出てきた。

「吐かせたものの中に
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