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第8話(14)

Author: 北川とも
last update publish date: 2025-12-05 20:00:47

 その青年がドアを開けた部屋に、促されるまま和彦は足を踏み入れ、その後ろで三田村は、護衛の組員に辺りを警戒しておくよう指示を出す。部屋に入ったのは、和彦と、三田村とその弟分の組員だけだった。

 理由は簡単だ。部屋は狭い1DKで、大きな男が何人も入ると、身動きが取れなくなる。それでなくてもすでに、組員が二人、部屋で待機していた。

 部屋に立ち込める煙草の匂いに顔をしかめつつ、三田村に肩を抱かれた和彦は、奥の部屋を覗く。

 痩せた青年が布団の上に寝かされ、全身を激しく震わせていた。蒼白となった顔色と、閉じた瞼が震えているのを見て、即座にその青年の傍らに座り込み、脈を取る。

「――薬物を摂取して、どれぐらいの時間が経った?」

 誰にともなく問いかけると、派手な髪型をした青年が震える声で答えた。

「お……、俺が気づいたのは、一時間前です。それまでは、薬を呑んだとか言って、ヘラヘラ笑っていたんです。でも、いつの間にかぐったりして、こんなふうに痙攣し始めて……」

 そ
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    last updateLast Updated : 2026-03-19
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